18日午後、秋田県大仙市協和峰吉川の住宅で90代の男性の遺体が見つかった事件。当初はクマに襲われた可能性があるとされていましたが、司法解剖の結果、何者かに刃物で切りつけられたような傷が複数確認され、警察は殺人事件として捜査を進めています。
静かな集落で起こった今回の殺人事件。現場周辺に住む住民からは「クマの被害ではなくて安心した」という声が聞かれた一方、犯人が捕まっていないという不安が広がっています。
伊藤晴子記者:
「事件から一夜明け、男性の遺体が見つかった現場周辺では、警察による見張りが続けられています。近隣には住宅が密集していますが人の姿はほとんど見られず、辺りは静まり返っています」
周囲の住民は、音を鳴らさずに集まってきたパトカーや救急車を見て事件を知ったといいます。
亡くなった進藤藤義さん(93)は、物静かで近所と付き合いはあまりなかったものの、自宅の庭で花を育てたり、畑で野菜を栽培して道の駅などで販売したりしていました。最近も自転車に乗ったり歩いたりする進藤さんの姿が確認されています。
地域住民:
「たまに店に来て買い物をするが普通です。いい人だと思う、みんなに好かれていると思う。健康状態はいいんじゃないですか、歩いて郵便局にも来るから。自転車で歩けるし畑にも行っているみたいだった」
地域住民:
「近所との交流はあったと思うが、私も詳しくは分からない。エビネの花を栽培している人というのは聞いています。私もだいぶ前に見たことがある」
変わった様子もなく、なぜ殺されてしまったのか。集落に動揺が広がっています。