6月で40℃超え 異常な暑さ

6月26日の東京都心は6月の観測史上1位に並ぶ、36.2℃を観測し、35℃以上の猛暑日となった。6月24日に続き、2日連続で猛暑日となるのは6月の観測史上初めてのことだという。

富山から来た20代の男性は「日差しがすごいきつい、別種の暑さ」という。

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また、群馬・伊勢崎市では6月25日に最高気温40.2℃を観測した6月に国内で40℃を超えるのは観測史上初となるなど、この週末は各地で記録的な猛暑となった。

こうした中、6月26日の東京・渋谷の街で目立ったのが、日傘を差す人の多さだ。6月26日正午ごろの渋谷のスクランブル交差点を捉えた映像を見ると行き交う多くの人が日傘をさしていた。

「めっちゃ暑い。日傘も彼女の借りて今一緒に入っていました」(街の女性)

また、午後2時半ごろ、サーモカメラで渋谷駅前の広場を撮影してみると、日の当たる地面や建物の壁面の大部分が40℃を超える真っ白の表示になっている。

その暑さは、日陰でも。木陰に覆われたハチ公前だが、地面の大部分が表面温度35℃以上の黄色で占められるなど、日陰でも、かなりの暑さなのがわかる。

一方、屋外でイベントが開かれていた東京の上野公園に行ってみると、日なたに並ぶテーブルには人がまばらなのに対し、テントの下には多くの人がいた。

また、暑さをしのぐために都内のプールにも多くの人が訪れていた。

東京サマーランド広報・北島佑紀さんは「6月にこれだけの賑わいは過去にない。かなり夏に近い人の入り」という。

各地で熱中症が相次ぐ…90代男性が死亡

屋内でのマスク着用については6月、厚労省などがが熱中症のリスクが高まるとして、散歩や通勤・通学時などは着用の必要なしとしている。

しかし、街ではマスクをしている人が多くいる。なぜこの暑さの中でマスクを着けているのか?

「ファンデーションが取れたりとか、リップもできないし」(30代女性)

「(マスクの)下のメイクは落ちているのではないかというくらい汗をかきました。余計に人前で外せなくなっちゃった」(19歳女性)

汗をかくことでメイクが崩れるのが気になるという声が聞かれた。

6月26日、東京都内では8歳から97歳の男女93人が熱中症とみられる症状で病院に搬送。このうち、80歳の男性が重篤で60代~80代の男女4人が重症だという。6月25日は三重県で買い物帰りの90代の男性が、熱中症で亡くなっている。

6月25日、最高気温38.4℃を観測した埼玉・熊谷市の病院にも熱中症とみられる患者が相次いで搬送された。

こうした危険な暑さに、伯鳳会東京曳舟病院・三浦邦久副院長は「6月の終わりに熱中症というのは極めてまれです。寝ているところは25℃から28℃の間にしてもらいたい」と呼びかけている。

「電力需給ひっ迫注意報」午後4時~5時は無理なく節電

エアコンの必要性が高まる中、心配なのが東京電力管内で初めて発令された「電力需給ひっ迫注意報」だ。

厳しい暑さが予想され、冷房の使用などで電力の需要が増える見通しで、東京エリアでは6月27日午後4時半から5時には供給できる電力の余力が3.7%にまで下がり、ギリギリの状態になる見込みだ。

経産省は「夕方の時間帯までには、冷房を使って体を守りつつ、午後4時から5時にかけては不必要な電気を消すなど、無理のない範囲での節電をお願いしたい」と呼びかけている。

電力のひっぱくが予想される中、街の人は…

「ご飯作り始めるくらいです やばいねぇ。料理している最中が一番暑い」(20代主婦)

「子どもの離乳食はできあいのもにするとかそういうことをするしかないのかな」(30代主婦)

「午後4時~5時無理なく節電を」

節電に詳しい専門家は電子レンジの使用は電力を消費するため、使用を控えるように指摘する。

肉などの解凍について節約アドバイザー和田由貴さんは「朝の時点でお肉を冷凍室から冷蔵室に移しておく」と話す。

また、タイマーなどで炊飯する場合は「電力がひっぱくする午後4時から5時は避けて早めに保温するといよい」ということだ。

6月27日も東京都心で35℃以上の猛暑日となるなど各地で猛暑となる予想で引き続き警戒が必要だ。

(「めざましテレビ」6月27日放送より)