6月23日、真夏のような日差しが照りつけた宮崎県の延岡市。2022年、全国で最も高い最高気温36.1℃を観測。猛暑日となった。街にいた人も、「とても暑いです。エアコンをつけていても、暑いような気がします」とあまりの暑さに参った様子だ。

24日以降も各地で異例の気温上昇…関東は「命に関わる暑さ」か

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6月23日は、南から夏本番の暖かい空気が流れ込んだ影響で、西日本や北陸を中心に各地で気温が上昇した。

延岡市のほか、石川県輪島市や鳥取市など、全国17地点で6月の観測史上1位の最高気温を更新。異例の暑さとなった。

厳しい暑さは、6月24日以降も各地で続きそうだ。

日本気象協会・徳田留美 気象予報士:
北陸や四国など猛暑日になる見込みで、6月としては珍しい暑さが続きます。西日本や北陸で、2022年初めての猛暑日になりましたが、関東も24日から気温が上昇して、週末は今年一番の暑さになる見込みです。命に関わるような暑さになりそうです

この先1週間の最高気温を見てみると、埼玉県の熊谷市では、25日(土)以降35℃の日が続き、山梨県の甲府市では、26日(日)以降36℃に達する日もあるなど「災害級の暑さ」となるおそれがある。

塩分タブレット配布&日傘貸し出し…イベント会場や総菜店も対策

猛暑が予想される中、親子で楽しめるというイベント「初夏のけやき彩2022」を25日から開催する、さいたま市の会場では、様々な対策が行われている。

会場内の3カ所に、日よけのテントを設置。「株式会社さいたまアリーナ」の白川卓さんは、「暑くなるということで、急遽(テントを)用意をしています。体調がおかしくなる前に、すぐ入って頂いたりできるように」と話す。

さらに熱中症対策として、汗をかいた時に塩分を補給できるタブレットを来場者に配るほか、日差しを遮る日傘も60本用意。イベント期間中、貸し出すという。

異例の暑さへの対策は、千葉県の総菜店でも行われていた。気温が25℃を超えた場合、お弁当を配達する際の保冷剤を1個から2個に増やして対応している。さらに週末の暑さに向けては、こんな対策も…

わとか食堂・高野紀子さん:
これから暑くなってくる時は、(配達を)もうちょっと短時間で行って帰ってこられるように、二手に分かれたりとか、そういった工夫はしていきたいなと思っています

配達員の数を増やし、通常より短い時間で配達できる態勢を整えたいという。

6月だから“冷房は我慢”? 医師警鐘「適切に使用を」

そんな暑い日々が続く一方で、街からは「まだエアコンを使用していない」との声が続々聞こえてきた。

30代女性:
冷房はまだしていないです

60代女性:
(6月から)つけ始めてしまうと、 消せなくなってしまう。だからもうちょっと我慢して

この状況について、医師に話を聞くと…

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司 院長:
6月だからエアコンを使わないではなくて、適切に使ったほうがいい。(気温が)25℃を超えて、70~80%ぐらいの湿度になってくると、熱中症の危険が高くなる。エアコンを適切に使用したほうがいいと思います

家庭でできる食中毒予防をチェック

一方、暑くなると心配なのが食中毒だ。
厚労省は、家庭でできる食中毒の予防をまとめ、注意喚起をしている。以下が主なポイントだ。

・冷蔵庫に入れる食品は7割程度にすることで、効率よく冷やせる
・肉や魚は、生で食べるものからは離して置く
・調理後に残った食材は、早く冷えるように小分けにして保存する

(「めざましテレビ」6月24日放送より)