自動車メーカーのマツダは、創業から100年の歴史を振り返るミュージアムを全面リニューアルした。

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館内は10ブロックに分かれ、コスモスポーツやRX-7など数々の名車とともにマツダの100年以上にわたる歴史を振り返ることができる。

車の進化がわかる 歴代の名車ずらり

こちらは、1931年に生産を開始した第1号車の三輪トラック「マツダ号」。マツダの前身、東洋工業は戦後、三輪トラックメーカーとして確固たる地位を築いた。

こちらは戦後の大衆車ブームを支えた、1960年発売の軽乗用車「R360クーペ」。この車で念願の四輪乗用車に進出した。

1963年には、乗用車としてロングセラーとなるファミリアがお目見え。

また1967年には、当時「夢のエンジン」と言われたロータリーエンジンを独自の技術で開発し、これを搭載した「コスモスポーツ」がデビュー。その後、ロータリーエンジンはマツダの代名詞といえる技術となった。

独自開発のロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」
独自開発のロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」

そして1978年には、スポーツカーの名車として名を残す「サバンナRX-7」が登場した。

スポーツカーの名車「サバンナRX-7」
スポーツカーの名車「サバンナRX-7」

ルマン耐久レース優勝のマシン

モータースポーツの歴史を振り返るコーナーには「787B」が展示されている。1991年、日本の自動車メーカーとして初めて、ルマン24時間耐久レースで優勝を果たした。

最高速度は時速330キロ。エンジンの耐久性や燃費性能も問われる耐久レースで、24時間で北海道と沖縄を往復する約5000キロを走破した。

またリニューアル前と同様に、車体を組み立てる工場の様子も見学できる。

見学に来た男の子:
RX-7とか、かっこいい車とレーシングカーを見られてすごく嬉しかった

見学に来た女性:
環境に配慮した安全かつ、かっこいい車を作ってほしい

100年に一度の車の大変革期において、バイオ燃料などを想定しエンジンも磨き続けるマツダ。

ガソリン燃料のロータリーエンジンの市販車は今はないが、再生可能エネルギーとして注目されている水素を燃料としたロータリーエンジン車の製造、研究開発が行われており、カーボンゼロに向けた挑戦が続いている。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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