被爆体験の継承が課題となる中、広島の子供たちが、平和の大切さを学び、伝える活動を行っています。広島市の公立小学校は8月6日が登校日。この日に向け平和学習に取り組んだ広島市中区吉島小学校の活動をご紹介します。
吉島小学校の6年生は、今年4月、平和公園でピースボランティアのガイドと共に公園内にある慰霊碑などを見て回りました。
グループに分かれピースボランティアから普段、観光客に行っているガイドを体験することで子どもたちが自分にできることを考えてもらう狙いがあります。
これまで、ボランティア・ガイドの案内を聞いたことがある児童はあまりいないということで、原爆ドームの歴史などを真剣なまなざしで聞いていました。
【ボランティアガイド】
「ドームはみすぼらしい姿をさらけ出して『二度と恐ろしい核兵器を使って戦争をしないでください』ドームはしゃべらないけどね。私たちにメッセージを出して教えてくれています」
児童たちは、今年度同じピースボランティアのサポートでガイドの仕方を学び秋以降に実際の観光客を相手に平和公園を案内するということです。
【6年生の男の子】
「色んなことを教えてもらいとても勉強になったし、いい経験になったかなと思います」
【6年生の女の子】
「広島で何があったかっていうのを今回のボランティアさんみたいに実際に慰霊碑まで案内して詳しくわかりやすく伝えられるようにしたいです」
また、別の日には児童だけで平和公園を訪れ、観光客にインタビューを行いました。
勇気を出して自分たちから話しかけ広島を訪れた理由や資料館で心に残ったことなど熱心に質問していました。
【観光客】
「他県から来た人にインタビューするのはいい取り組みみなさん積極的ですよね」
「ここまで児童の皆さん前向きな姿勢がいいですよね」