中国の新疆ウイグル自治区の収容施設で、ウイグル族に対する深刻な人権侵害があると欧米諸国が批判を強めている問題で、ドイツ人研究者が施設内部の写真や党幹部の発言記録とする内部資料を公開しました。

一連の資料はドイツ人研究者のエイドリアン・ゼンツ博士が入手し、「新疆公安ファイル」としてネットに公開されたものです。

それによりますと、施設の内部で収容者が手錠や足かせなどをかけられていたり、「虎の椅子」と呼ばれる身動きを制限する椅子に座らされて尋問を受けている写真などが掲載されています。

収容者が「虎の椅子」(左)に座らされて尋問を受けているとされる画像
収容者が「虎の椅子」(左)に座らされて尋問を受けているとされる画像
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これらの写真は2018年に撮影されたとしていますが、撮影時期が記載されていないものもあります。

自治区のトップは演説で収容者を「新疆の安定に重大な危害を加える犯罪集団」などと呼んでいるほか、「少しでも逃げたら射殺せよ」などと命じています。中国はこれまで「人権問題は存在しない」と主張しています。

中国ではバチェレ国連人権高等弁務官が中国入りし、新疆ウイグル自治区を訪問する予定で、習近平国家主席は「人権を口実に他国の内政に干渉してはならない」などと人権問題に神経を尖らせています。
(画像提供「Victims of Communism Memorial Foundation」)