千島列島の占守島で18日、軍事記念施設の開設式が行われ、プーチン大統領は「愛国教育に役立つ」と述べました。
占守島の戦いは、旧ソ連軍による満州侵攻にともなう作戦のひとつで、日本が無条件降伏した3日後にソ連軍が上陸作戦を開始しました。
戦後の記録では、約600人の日本兵が戦死したとされています。
ロシアのプーチン大統領は、占守島での勝利を極東戦線における決定的勝利と評価し、軍事記念施設の設置を指示。
上陸作戦を実行した8月18日に開設の式典が行われました。
敷地内には高さ4メートルの銅像や戦死したソ連兵の慰霊碑、島に残されていた日本軍の戦車などが展示されています。
式典には、同盟国のベラルーシや中国など国内外から約600人が参加し、上陸作戦の戦闘を再現した大規模なデモンストレーションが行われました。
プーチン大統領は、ビデオメッセージで「我が軍の迅速な行動は日本の降伏を避けられないものとし、中国や朝鮮、東南アジア諸国の人々を支配の脅威から守るうえで重要な役割を果たした」と強調し、「先代の偉業は常に模範であり、歴史の継承と愛国教育に役立つ」と述べました。
サハリン州当局は、今後も展示内容を充実させる方針です。
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