毎日の食卓をサステイナブルに。日本の伝統的な素材を使った新たな選択肢を提案する。

初の「主食」商品の開発

ふんわり焼き上がったマドレーヌにサクサク生地のクロワッサン。これらに使われているのは、日本の歴史にもなじみ深いある"素材"だ。

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ベンチャー企業「エリー」梶栗隆弘社長:
シルクフードという名前をつけていますけども、今までの昆虫食と違うことを皆さんに知ってもらいたいです。

「超熟」でおなじみの敷島製パンが今年発売したシリーズ、その名も「まゆの便り」。 使われているのは「カイコの粉末」だ。

少ないエサや水で育つことから 「地球に優しいタンパク源」として注目が集まる昆虫食。 その中でもカイコはタンパク質を中心に62種類もの栄養素を含み、健康食としても期待されている。

味は普通のクロワッサンと変わりなく、後味はより強く香ばしさを感じるという。

2年前にもコオロギを使った商品を発売するなどサステイナブルな素材の活用を模索してきた敷島製パン。 シルクフードとして初の「主食」商品の開発、販売を手掛けた今回の挑戦の意義は大きいという。

敷島製パン 開発本部・栗田木綿子さん:
やっぱり主食に入れられるっていうのが一番大きいこと。その方がこうふれやすい、取り入れやすいのかなというふうに考えています。超熟を食べたり、コオロギのクロワッサンを食べたり、蚕のクロワッサンを食べたりいろんな物をえらんでいただけるのも楽しみの提案の1つなのでは。

カイコの提供を行ったベンチャー企業にとっても貴重な機会となった。

ベンチャー企業「エリー」梶栗隆弘社長:
大きな企業がやっているということで安心感が持てるのかなと思っています。いつも買っているブランドの「いつも」の中にカイコが入っているものが出ていくというところで、安心感と美味しさへの期待みたいなのがある。これから主食やデザート、飲料など全てのジャンルで食品を展開していけると思っています。

(「Live News α」5月19日放送分)