“謎の石像”公園管理者「見たことない」正体は?

4月26日、川崎市・多摩美公園で撮影された石像の写真がSNSに投稿されました。

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麻生多摩美の森の会 田中肇会長:
市民の方がこういった像があるんだけど知ってる?っていうような話で、私も見たことがなかったので…

公園の管理者もその存在を「知らなかった」という石像。誰が何のために置いたのでしょうか。「めざまし8」はこの謎を探るべく、多摩美公園へ。公園に入り坂道を下っていくと、その石像がありました。

リポーター:
あちらに石像がありました!大きさは大体30cmくらいでしょうか。

公園の管理者によると発見当時、石像は茂みの中にあり、見えなかったそうです。周囲を整備し、見えやすい状態にしたうえで、情報提供を求める看板を設置しました。

看板には「先日、この場所の整備を行いましたところ、下記の石像が現れました。この石像について、何かご存じの方がおられましたらお教え頂きたく。何でも構いませんので、ご協力の程、よろしくお願い致します」とメッセージが書かれています。

その後、SNSで石像の写真が拡散されるとある人物から有力情報が入ってきました。

「モヤイ像」と関連アリ?「祖父の作品と似ている」

麻生多摩美の森の会 田中肇会長:
モヤイ像とかいう話もでてますけど、お孫さんの植松さんから電話がかかってきて、非常に驚きです。

実は、この「植松さん」という人は、渋谷にもある「モヤイ像」を製作した彫刻家・大後友市さんの孫だったのです。

川崎市麻生区の多摩美公園で発見された“謎の石像”と、渋谷駅など都内でも見られる“モヤイ像”にはどんな関連があるのでしょうか。

モヤイ像作者の孫 植松創さん:
最初見たときはモヤイ像だと思いましたね。祖父の作品だなって思いました。ここにミニチュア版があるんですけど、これも同じ材質で作られていて、目をつぶって同じような感じで、首の形とかも同じなので。あと、特徴的なのが、その髪の毛をちょっとウェーブっていうか、波っぽく彫っているところが祖父がこだわっていた特徴だと思います。

右が、公園にあった謎の石像。左が、植松さんの祖父が作った石像です。目をつぶっている感じや、髪の毛がウェーブしている感じ、口元のあたりも似ています。

モヤイ像作者の孫 植松創さん:
あれぐらいのサイズは、なかなかもう残っていないのであの大きさのものは40年前に持っていたと記録されています。

40年前の植松さんの祖父のものと見られる作品が、なぜこの公園にあったのでしょうか。

モヤイ像作者の孫 植松創さん:
(祖父の作品が)どこにあるっていうのを把握しているんですけど、(川崎市の)公園にあるという記録はないのでちょっと断定は出来ないです。そこだけは本当にミステリーです。

(めざまし8「#NewsTag」5月4日放送)