ゴールデンウイーク真っただ中、車での外出が増える中、運転中にペットボトルのお茶を飲んだり、おにぎりを食べたりして、ついつい片手運転になってしまうことも。しかしこれ、実は法律違反の可能性があるといいます。

「非常に危険な行為」前方不注意になる可能性も

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2日、めざまし8が都内でウォッチングをすると飲食しながら片手運転をする人や、タバコを吸う人。さらに、肘をつき、手の甲にあごを乗せながら片手運転をする人の姿も。

街中でよく見かける片手運転。この運転はルール違反にあたるのでしょうか?「めざまし8」は、交通事故鑑定人の中島博史氏に話を聞きました。

交通事故鑑定人 中島博史氏:
これは、非常に危険な行為で安全運転義務違反になる可能性はあります。

道路交通法第70条で定められている安全運転の義務。中島氏によると、片手運転は不適切な運転動作や前方不注意で安全運転義務違反となる可能性があるといいます。

交通事故鑑定人 中島博史氏:
自動車の運転の時は前方を見なければいけないわけです。でも(スマホのながら運転は)その視線を奪われてしまう、それが非常に危険なので罰則付きで取り締まられているのです。

実は、道路交通法は、スマホの「ながら運転」による事故が急増したことを受け、2019年の12月に厳罰化。場合によっては一発免停という厳しい罰則も科されることに。では、飲食による片手運転もスマホと同じような違反になるのでしょうか。

決め手は視線…スマホ「ながら運転」との違いは?

交通事故鑑定人 中島博史氏:
飲食は視線を前に向けたままでできる。視線を奪うということが致命的な差。

運転手の視線を奪っているかどうかが違反の対象になるか否かの基準であるため、飲食の場合は一概に違反とは言い切れないといいます。しかし、飲食の場合でも違反の対象になる場合もケースもあるといいます。それが・・・

交通事故鑑定人 中島博史氏:
例えば、(運転中に)、おにぎりを食べる、具材を確認しようと思って、ラベルを読むというようなことをしてしまったら、これはあのカーナビやスマホ注視しているのと、同じように運転と関係ない部分に注目してしまっていることになる。

交通事故鑑定人・中島さんによると、のどが渇いた場合、赤信号での待ち時間や、停車時に飲み物を飲むなど、片手運転にならないようにすることも必要ということです。

(めざまし8「#NewsTag」5月3日放送)