今回で5回目を迎えた現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」が、香川県の島々を中心に4月14日に開幕した。コロナ禍での開催となったが、こんな時だからこそ離島でのんびり芸術鑑賞はいかがだろうか。
「海の復権」をテーマに 作品は購入も可能
中塚美緒アナウンサー:
これも作品ですかね。すごく不思議な空間
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香川県と岡山県の12の島々と高松港・宇野港を舞台に、2010年から3年に1度開かれている「瀬戸内国際芸術祭」。
5回目を迎えた今回は、33の国と地域から184組のアーティストが参加。開催当初から掲げている「海の復権」をテーマに、アートの力で島に活気を呼び込む。
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中塚美緒アナウンサー:
あの島が女木島ですね。近づいてきました
見えてきたのは、高松港から船で20分の「女木島」。
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この島では18の作品が展示されていて、特に民宿を改装した「寿荘」に作品が集まり、見どころの1つとなっている。
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中塚美緒アナウンサー:
この作品を回してみると、頭上のスコップが花のように開いて、中から人形が出てきました
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金物の修理を行う“妖精の仕事場”をイメージした作品、「ティンカー・ベルズファクトリー」。
鍋やスコップなど、島の内外から集めた不用品を作品として生まれ変わらせ、非日常な世界観を味わうことができる。
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アーティスト 中里繪魯洲さん:
心を開いて真っ白な状態で、素直に見て触って、感じてもらえたら
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こちらは、桃太郎の伝説が残る女木島にちなんだ「鬼ヶ島ピカピカセンター」という作品。
扇風機やヘルメットなど、何でも照明器具に大変身!幻想的な空間を生み出している紙袋の照明は、自宅でも作れるようにキットを販売している。
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この作品に限らず、島で展示されているものは購入できるものが多く、作品鑑賞とショッピングを楽しむことができる。
作者の考えに思いを馳せ、感じたことを大切に
続いて、女木島の隣にある「男木島」へ。
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ここでは3つの新作を含む、10の作品が展示されている。
中塚美緒アナウンサー:
中でも注目は、眞壁陸二さんの作品「漣の家」です
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眞壁さんは瀬戸芸に第1回から参加していて、今回は漁協の倉庫の壁に作品を展開。色や大きさが違うさまざまなアクリル板を重ね合わせることで、瀬戸内の“海と島”を表現している。
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アーティスト 眞壁陸二さん:
アクリル板はコロナ禍の象徴的なアイテムで、そういう素材に出会って新たな作品が生まれた。作者がどういうことを考えたか、自分がどう感じるかを、より深く掘り下げる時間にしてもらえたら
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テイクアウトで弁当や軽食販売…地元食材をふんだんに
コロナ禍での開催となった、今回の瀬戸芸。感染防止対策として検温スポットを設置し、体調確認が済んだ人にはリストバンドが渡され、これを提示することで、作品を見ることができる。
また、島の飲食店が密にならないよう、高松港などで弁当や軽食をテイクアウトで販売。メニューは日替わりで、地元の食材をふんだんに使っている。
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中塚美緒アナウンサー:
筍がシャキシャキして、うま味が詰まっている。炊き込みご飯もジューシーで、とても美味しい
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瀬戸芸の春会期は5月18日までで、そのあと夏会期、秋会期へと続く。こんな時だからこそ、島に元気を!アートの力で瀬戸内の魅力を発信する。
(岡山放送)