2週連続の減少傾向も・・・
「感染状況は拡大傾向にないが、警戒が必要である」 東京都は、新型コロナウイルスの感染状況と医療提供体制の分析を公表。 新規感染者数の7日間平均は6006人から5095人に減少、感染のスピードを示す増加比も84・7%と2週続けて減少傾向となった。

2週連続の減少傾向を受け、都は4段階で示す感染状況の警戒度を、最も深刻な「赤」から3ヶ月半ぶりに一段引き下げ、上から2番目の「橙」とした。 一方で、感染者数が十分下がりきらない中でのリバウンドへの警戒感も示した。
10歳未満が再び最多に
年代別にみると、最も多いのが10歳未満の18・4%、次いで30代の18・1%。20代の17・4%となった。 10歳未満が年代別で最多となるのは先月末以来、ほぼ1ヶ月ぶりだ。 担当者は、保育園や幼稚園で感染者が多い中、学校が新学期になって再開されていることが原因と見ている。
連休明けに増えなければ
「いよいよあしたからGWに突入するわけであります。帰省や旅行に出かけられる方もいらっしゃると思いますが、今はリバウンド警戒期間の最中。これから人の動き、流れも増えるということで再拡大も懸念される時期になります。」

小池知事は、予約不要の大規模接種会場でのワクチン接種をよびかけたほか、ゴールデンウィーク期間中に臨時無料検査会場を東京駅など都内の主要駅に設置、帰省や旅行前後の活用を呼びかけた。
「連休明けに感染者が増えなければ“本当の減少傾向”」 ある関係者はこう話していたが、本当の減少傾向となるかは「厳しい」との見方もある。 楽しみながらのウイズコロナが成立したのかどうかは、連休明けにわかるのだろう。
(フジテレビ社会部・都庁担当 小川美那)