新型コロナウイルス対策をめぐり、海外でマスクの着用規制を緩和する動きが広がっていることについて、日本医師会の中川会長は22日、「日本の公衆衛生意識の高さが、諸外国と比べ感染者数の少ない結果をもたらしている」などと述べ、マスク着用は重要との認識を示した。
ワクチン接種が普及したことなどを背景に「ウィズコロナ」の社会を模索する欧米では、マスク着用の緩和が進んでいる。
中川会長は、岸田首相と官邸で面会後、記者団に、政府がマスク着用の呼びかけを続ける方針であることについて問われ、「日本の公衆衛生意識の高さが、諸外国に比べて感染者数や死亡者数が大幅に少ないという結果をもたらしている」と述べた上で、「非常に高く評価している」と強調した。
さらに、「『外国がマスク(着用)を解除したから日本も』ということではないだろう」と指摘。政府の対応を評価する姿勢を示した。