「結婚の自由をすべての人に」と訴える集会が22日、衆議院議員会館で開かれた。
集会には、同性同士の結婚を認めていない現在の法律は、憲法が定める婚姻の自由や法の下の平等に違反するとして、訴えを起こしている「同性婚訴訟」の原告らが集まった。
出席した立憲民主党の泉代表は「なぜ日本の政府は皆様を縛っているんだろう。なぜ皆様の権利を認めないんだろうかと本当に不思議だし、悔しくて仕方がありません。判決をただ待つという姿勢ではなく、皆様の人権を侵害しているんだという考え方に立って、一刻も早く是正をするのは当然のことだと思う」と述べた。
また、国民民主党の玉木代表は「確実に5年前、10年前と変わってきている。ただ、遅々として進むくらい。何とかこの動きをもっと早く前に進めるように、我が党としてもしっかりと取り組んでまいりたい」と挨拶した。
裁判は全国5カ所で行われていて、札幌地裁では2021年3月、同性婚を認めないのは、法の下の平等に違反すると、全国で初めての違憲判決が下されている。大阪地裁では6月に全国で2番目となる判決が言い渡される予定だ。
原告らは司法の判断よりも早い法整備を求めていて、「想像してください、職場、コミュニティ、自身の周りに何年にもわたって、配偶者の存在を隠しとおす毎日を。今に至るまで、数えきれないほどのウソを重ねて生きてきました。多くの嘘は自分を守るというより、パートナーとの生活を守るためです。これからの世代には差別や偏見を恐れた窮屈な人生を歩んでほしくないという思いがあります」などと思いを伝えた。
集会を主催した「Marriage for All Japan」などの調査によると、現在、4割の国会議員が同性婚に賛成している。