札幌市内の三角山で3月、クマに襲われ2人がけがをした。
この事故で改めて注目を集めているのが「クマ撃退スプレー」。
改めて注目集める「クマ撃退スプレー」
2022年3月、札幌市西区の三角山で、巣穴の調査中に男性2人がクマに襲われけがをした。
全国でここ数年、特に増えているクマとの遭遇事故。
身を守るために注目を浴びているのが…
「クマ撃退スプレー」。
予期せぬ遭遇の際、”最後の手段”ともなるスプレーだが、誤って使うと大変危険なため、注意が呼び掛けられている。
今だから知っておきたい「クマスプレー」の正しい使い方とは?
実は危険!"最後の手段"が"諸刃の剣"に
この記事の画像(6枚)付近住民:
山の手地区でクマ対策は今まで聞いた事がない
近くで果樹園を経営:
クマが出るという"うわさ"がどんどん広がるようなら、用意をしておかなければならないと思う。クマよけスプレーくらいは
札幌市の委託を受けて調査を担当していた2人の男性は、野生動物を調査するNPOに所属する"プロ"。
突然の"アクシデント"に見舞われながらも、スプレーを噴射し、クマを撃退。被害を最小限にとどめた。
身を守る手段として、「クマ撃退スプレー」が注目を集めている。
秀岳荘 白石店 外崎 裕子さん:
クマをよける、撃退するというものになります。トウガラシ成分が入っているもので、クマの顔に噴射する
その使い方は…
秀岳荘 白石店 外崎 裕子さん:
誤噴射しないように安全レバーが付いていて、外し、ボタンを押すと噴射される仕組みです
効果絶大も…1発勝負 噴射時間は"7秒"
クマの目や口に激痛を与え、撃退する効果があるとされている。
価格は1本1万円から。噴射距離は5メートルから長いもので12メートル。
ただし、噴射時間はわずか7秒ほどで、使用は1回だけ。
このアウトドア専門店では、2021年6月に札幌市東区でクマに襲われ4人がけがをした事故の直後からスプレーが売れ始め、一時は売場から姿を消すほど。
3月の三角山の事故の後から、再び売れ始めたという。
しかし、使い方には注意が必要だ。
大切なのは"風向き" 「まずは遭遇しない努力を」
秀岳荘 白石店 外崎 裕子さん:
風向きに注意する。風下にいると、噴射したガスが自分にかかってしまう。風向きには注意をして噴射してほしい
人にかかってしまうと、目や口などに激痛が走る。
解説書には、使う前の訓練の必要性に加え、クマと遭遇しないための工夫が大切だと書かれている。
秀岳荘 白石店 外崎 裕子さん:
クマに遭わないようにする所から始める。クマスプレーは最後の手段として持っておいてもらえればと思います
「クマ撃退スプレー」だけに頼らず、鈴などを持ち歩く。クマが出没した場所には近づかないなど、基本的な心がけが重要だ。
(北海道文化放送)