感染対策と社会経済活動との両立を目指す中、新潟市の中学校で一風変わった修学旅行が行われた。移動手段として使われたのはタクシー。新たな形の修学旅行に密着した。
移動手段は“タクシー” その理由は?
新潟市江南区の亀田中学校。校門前に続々とやってきたのは大小様々なタクシー。

生徒:
これからどんなことが待っているんだろうと、すごくわくわくしている

生徒たちが乗り込んで始まったのは、タクシーで県内を巡る新たな形の修学旅行。タクシーで巡る理由を聞くと…
生徒:
私たちは長岡方面に行く。でも、長岡じゃなくて村上のほうに行く班もあれば、弥彦とか阿賀に行く班とか、バラバラ

本来、修学旅行は関西方面に行く予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、行き先は県内へ変更。そこで、旅行の行程を生徒自らが計画する修学旅行となったのだ。

取材班が密着した班は長岡市へ向かい、旅行の最初に土産を購入。タクシーで巡るので順番は関係ない。


初めてのジャンボタクシーに興奮 タクシー会社も新たな活路に
今回乗ったタクシーは、ジャンボタクシー。道中、車内ではこんな会話も聞こえてきた。

生徒:
これタクシーっていうの?タクシー初めてなんだよね
運転手:
これはジャンボタクシーといって、貸し切りの値段で走る。家族や親戚でどこか行くとか、ご飯を食べに行くとか、花見に行くときに便利。

県内5つのタクシー会社が参加した今回の修学旅行。新型コロナウイルスの影響で売り上げに苦しむタクシー業界にとっても、有意義な時間となっているようだ。
万代タクシー 本間一秋さん:
修学旅行でタクシーを使って、親族や友達に「こういう使い方あるよ」と広めてもらえると、タクシー業界にとっても非常にいい試みだと思う
生徒自ら計画の旅行…ハプニングも楽しい思い出の1ページに
その後、生徒たちが訪れたのは長岡市小国地区の森林公園。ここでは、敷地内にある体験施設でキャンドル作り体験を楽しむ。
生徒:
めちゃめちゃ難しい。大変だけど楽しい

体験は正午までを予定していたが、夢中になるあまり…
(Q.時間が迫っているが)
生徒:今、午前11時50分?やばいよ。12時でしょ。迫っている

流し込むロウを溶かすのに時間がかかり、タイムロス。無事、キャンドルを完成させ、急いで次の目的地へと向かう。
続いて向かった道の駅・ながおか花火館には予定よりも30分遅れて到着したため、昼食を後回しに。そんなハプニングも旅の1つの醍醐味。生徒たちは臨機応変に対応しながら修学旅行を楽しんでいた。

生徒:
最初は不安だったけど、みんなとのキャンドル作りも楽しかったし、いい修学旅行になった

生徒:
今回の修学旅行は大変なこともあったけど、一から自分で考えることができて、すごくいい体験になった

生徒:
最初、関西から県内になったときは、USJとか行けなかったりしてちょっと残念だったけど、県内でも長岡にいいところがたくさんあって、とても楽しかった

旅行の行き先や形は変わっても、生徒たちには楽しい思い出の1ページが刻まれていた。
(NST新潟総合テレビ)