ロシア太平洋艦隊の潜水艦が、日本海で巡航ミサイルの発射演習を行ったと発表したことについて、岸防衛相は15日の記者会見で「ロシアが現下の情勢においても海上戦力の近代化を内外に示したい意向があるとみられる」との考えを示した。
岸防衛相は15日の会見で、日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射させたとみられる2隻の潜水艦について「去年11月に極東地域に配備されたもの」とする分析を明らかにした。
その上で、「実戦配備後の発射訓練で、現下の情勢においても海上戦力の近代化を内外に示したい意向があるものとみられる」と述べ、今回の発射演習について、ロシアがウクライナ侵攻を続ける中でも、極東地域での戦力を誇示する狙いがあるとの認識を示した形だ。
また、岸防衛相は「一連のロシアの動向について、懸念をもって情報収集・警戒監視に努めていく」と強調した。