4月13日に発表された最新のガソリンの平均価格。全国では1リットルあたり174円、新潟県内は1リットルあたり172.7円と、2週間ぶりの値下げとなった。(4月11日時点)

政府は補助金を25円に引き上げるなど対策を講じてはいるものの、ウクライナ情勢などを受け、ガソリン価格の高止まりが続いている。
高値続くガソリン価格 平均購入金額1位は…
この数字を踏まえたうえで、気になる数字が「9万2169」。
これは総務省の家計調査で明らかになった、新潟市に住む2人以上の世帯が2021年にガソリンに支出した平均金額だ。

全国52の県庁所在地と政令市の中で、2021年は新潟市が最も多くの金額を支出していることになる。

その理由について、新潟市の担当者が指摘する理由は3つ。
新潟市の担当者:
新型コロナウイルスの影響で、公共交通機関の利用を控える人がいたこと。
新潟市は市域が広いこと。
バスや電車などの公共交通機関が充実していない。
この3つが、主に支出金額の増加につながったのではないか

新潟県民は自動車への依存度が高い!?
この数字は、新潟市民の自動車への依存度の高さを表すものでもある。
新潟市民の交通手段は、2011年に自動車が69%を占めていたが、その5年後の2016年には71%と増加傾向にある。

車の依存度が高いことで、ガソリンを使用することによるCO2の排出も多くなり、環境へ負担もかけてしまう。
こうしたことから新潟市をはじめ、県も2008年から“ノーマイカーデー”として、バスや自転車での通勤を呼びかけた。

市や県の職員、さらには市長や知事などもノーマイカーデーに取り組み、2015年には新バスシステムを導入するなど、自家用車の依存度を下げる取り組みを進めてきたものの、あまり変化がないのが現状だ。

ウクライナ情勢でガソリン価格の高止まりが今後も見込まれる。
徒歩や自転車での通勤・通学、さらにはバスや電車などの公共交通機関を使うなど、自動車以外の交通手段について考えるきっかけにするのもいいかもしれない。
(NST新潟総合テレビ)