新年度のスタートとともに行われた、日用品や公共料金などの値上げ。値上げの春を乗り切る秘訣を新潟県長岡市出身の節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。

値上げ500品目以上も「まだまだ序の口」
原材料や原油高による物流・燃料費の高騰により、4月1日からレトルトカレーやチーズ、ケチャップなどの食料品から、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの生活用品まで500品目以上が値上がりした。

節約アドバイザーの丸山さんは「今回の値上げは、新型コロナウイルスの影響が大きい」とした上で「まだまだ序の口」だと話す。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
今回の値上げにウクライナ情勢などは反映されていない。いま円安も来ているので、輸入しているものが夏以降に値上がりすることが予想されている

家計への厳しい見通しが示される中、お得に家計をやりくりする方法とは?
【その1】プライベートブランドを狙え!
今回、値上がりしたのはナショナルブランドという、いわゆるメーカー品。そこで注目したいのが、小売業者が独自に開発して製造を依頼し、大きいロットで注文している「プライベートブランド」だ。

節約アドバイザー 丸山晴美さん:
プライベートブランドは価格が安定している商品。そういったものを利用することで、かなり価格を抑えることができる
さらに、丸山さんは「コンビニエンスストアは習慣的に利用すると無駄遣いにつながりやすいが、プライベートブランドが売られているため、そういった商品を購入するための利用は効果的」だという。
【その2】毎日ちょこっと買いより“まとめ買い”
また、買い物の仕方にも工夫が必要だ。その日必要な物だけを買おうと毎日買い物に行くと、ついつい買いすぎてしまう。3日に1回など、買い物する日を絞って“まとめ買い”するのがポイントだという。
買い物をする際には、優先順位をつけることも重要だ。

一方、この時期だからこそ見直してほしいと話すのが…。
【その3】新年度は“固定費”を見直すチャンス
一度見直すだけで毎月の経費が削れるため、節約効果が大きい固定費。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
“節約NGワード”と言われている「分からない・怖い・面倒くさい」。このワードが出てしまうと固定費は見直しにくくなる。勇気を出して見直しに着手してほしい

特に、いま見直すチャンスだというのが“通信費”。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
通信費は大手キャリアもあるが、その中でも格安プランが出てきた。さらに格安SIMの中でも安い料金プランが登場している。大手キャリアと比較した場合、家族4人で大体3分の1から4分の1くらいの値段で利用できるようになる

また、新型コロナウイルス禍で登録したサブスクリプションや習い事など、毎月払っているお金についても一度見直すことで解約できるものが見つかるかもしれない。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
4月は始めやすいタイミングでもあるが、辞めやすいタイミングでもあるので、うまく切り替えていくと大きな節約効果になる

今後、ウクライナ情勢や円安の影響が懸念される。丸山さんはこのタイミングで一度、家計を見直すことが重要だと話す。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
必要なものは買う、無駄なものは買わないようにする。心がけ一つで家計は変わってくるので、メリハリのある家計を目指して乗り切ってほしい
値上げの春をきっかけに、改めて家計と向き合ってみてはいかがだろうか。
(NST新潟総合テレビ)