いま、列島を襲っている季節外れの暑さ。11日、都心で観測された最高気温は24.7℃。夏日の一歩手前に。さらに全国916の観測点のうち、272地点で夏日となり、314地点で今年最高の暑さになった。

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そんな暑い中でも求められるのが新型コロナの感染対策。3度目の、マスクに熱がこもる季節を迎えます。

夏日続出「マスク熱こもる」色で違いはある?

暑い中でマスクを着けていると、口のまわりはどれぐらい熱がこもるのか。サーモカメラで見てみると、意外なことに、頭や額と比べて、マスクの周りの温度が低く見えます。

しかし、よく見ると会話や呼吸をする度に口元の部分の色が変わり、熱がこもっているのがわかります。さらに、サーモカメラで撮影していると、白いマスクより熱がこもっているように見えたのが「黒マスク」。

リポーター:
やっぱり、ちょっと黒服の方が全体的に赤くなってきていますね。

では、白マスクと黒マスクでは、どれだけ違いがあるのでしょうか。

“黒マスクおじさん”が検証 「注意すれば問題なし」

「めざまし8」が話を聞いたのは、普段から黒マスクを愛用している、自称“黒マスクおじさん”こと国立環境研究所の一ノ瀬俊明さん。

一ノ瀬さんは、黒いマスクと白いマスクでどれぐらい熱のこもり方が違うのか、比較実験を行っています。

まずは、屋外の無風の日なたに、2つのマスクを置いて、温度の変化を調べます。

サーモカメラで見てみると、黒マスクの表面は真っ赤になっています。

しかし、ここに、“早歩きしている状態”を想定して、風速2メートルの風を当てると、およそ15分後、黒マスクの温度が下がっているのがわかります。

さらに、湿度を加え風速を3メートルにした場合、白いマスクも黒いマスクもほぼ同じ温度になりました。

ーー炎天下に置きっぱなしにしたら、黒マスクの方が熱をもってしまう?

国立環境研究所 一ノ瀬俊明さん:
実験してみたら、だいたいそういう結果になる。(風速)毎秒3mになると、ほとんど差がなくなるという結果です。使い方によっては、全然問題ないと思います。

一ノ瀬さんによると、黒いマスクでも「できる限り、日陰に過ごす」など、注意すれば、それほど問題はないと言います。

4月中旬で早くも真夏日を記録した日本列島。今年も場所や状況に応じてマスクのつけ外しをしながら暑さを乗り切っていく必要がありそうです。

(めざまし8 4月12日放送)