3月27日、多くの人でごった返していたのは東京・お台場の商業施設「ヴィーナスフォート」。湾岸エリアの再開発計画にともない、22年の歴史に幕を下ろした。

40代女性:
悲しいと思います。もったいないですよね

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1999年8月、中世ヨーロッパの街並みを再現した商業施設としてオープン。以来、のべ2億人を超える人が来館する人気スポット。

3月27日は、様々なイベントや約60店舗で売り尽くしセールなどが行われた。

結婚式・デート 素敵な思い出がたくさん

「ヴィーナスフォート」での思い出について話を聞いてみると…

50代女性:
噴水と教会広場に入った瞬間、“わ~”と声を上げたのを覚えている

40代女性:
デートには一番良い場所だったかなと思います

また特別な思い出があるという一家も。

母(50代):
14年前ですね。結婚式をしたチャペルを、娘に(初めて)見せてあげようと思って来ました

娘(13):
ここでお母さんたちが結婚式を挙げたんだな~と思った。キレイだった

ショップ店員「20年前のお客様もきてくれた」

さらに、ショップの店員からはこんな声が。

ハイボルテージ・冨田太士代表:
20年前のお客様も来てくれたりとか、胸が熱くなりました

店を構えて12年になるクレープ店「MOMI&TOY’S ヴィーナスフォート店」。

最後のお客さんにクレープを手渡すと…

MOMI&TOY’S ヴィーナスフォート店・篠﨑雄一店長:
(来店者数は)もう何万人になるかわからないです。多くの方に感謝。スタッフも含めてですけども、ありがとうございました

そして午後6時、ついにその時が。

スタッフ:
22年間本当にありがとうございました

2025年秋頃には多目的アリーナがオープン予定

「ヴィーナスフォート」があったパレットタウンには数々の観光スポットがあるが、トヨタのショールーム「MEGA WEB」やライブハウス「Zeep Tokyo」はすでに営業を終了。

2022年の8月末には、「パレットタウン大観覧車」とチームラボによるアート施設「MORI Building DIGTAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」も営業終了が予定されている。

一方、3年後の2025年秋頃には跡地の一部に、バスケットボールなどの試合やイベントなどを開催できる約1万人から1万3千人収容の多目的アリーナがオープン予定。また賑わいをもたらす新たな施設の建設も計画されていて、再びお台場に注目が集まりそうだ。

(「めざましテレビ」3月28日放送分より)