岸田首相は3日夜、記者会見を行い、ロシアがウクライナ侵攻をめぐって核抑止力部隊の警戒態勢を引き上げたことについて「言語道断」と強く非難した。
岸田首相は記者会見で、ウクライナ侵攻について「明白な国際法違反の暴挙」「力による一方的な現状変更を決して許すことはできない」とした上で、「国際秩序の根幹となる原則を守り抜くことは、東アジアの安全保障環境が急速に厳しさを増す中、我が国の今後の外交・安全保障の観点からも極めて重要だ」と指摘した。
さらにロシアの核抑止力部隊が警戒態勢を引き上げたことについて「言語道断」と強く非難。日本が唯一の戦争被爆国であり、岸田首相自身が被爆地広島出身であることに触れ、「核兵器による威嚇・使用は、万が一にも許されるものではない」と重ねて強調した。