鉄道各社がダイヤ改正 通勤時間帯の運転本数が減る

3月12日、鉄道各社で春のダイヤ改正が実施される。JR東日本では首都圏の朝の通勤時間帯の運転本数を減らす。

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最も本数が多い朝の1時間を見てみると、山手線の「外回り」ではこれまでの21本から3本減らし、「内回り」では22本から2本減らす。

また東海道線では2本、横須賀線では1本、中央線快速でも1本。さらに千葉方面行きの中央・総武線各駅停車は4本減らすなど、首都圏の主要16路線で朝の通勤時間帯の運転本数を1時間あたり1本から4本減らす。

普通列車も全て品川駅発着に

その一方で、より便利になる改正も。千葉県や茨城県などと東京都内を結ぶJR常磐線でも品川駅まで直通運転を行う「特別快速」を減らすが、午前10時から午後2時台では現在、上野駅発着が多い普通列車もダイヤ改正後は全て品川駅発着になる。

そのため、「特別快速」が停車しない我孫子駅の利用者からは…

我孫子駅利用者A:
上野までじゃなくて品川まで行くっていう改正ですね。最高じゃないですか、それは!

我孫子駅利用者B:
上野止まりが多いじゃないですか。品川まで行けるのは本当に楽ですよ
 

今回のダイヤ改正のポイントについて鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は…

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
リモートワークが浸透している状況で通勤ラッシュも緩和されている。利用者のニーズに応じて運転時刻などが設定されるようになってきている

京王線は特急停車駅に「笹塚」「千歳烏山」を追加

今回は私鉄各線もダイヤを改正。例えば京王線では、これまでの特急と準特急を「特急」に名称を統合。新宿駅から調布駅間の停車駅に笹塚駅と千歳烏山駅を追加する。

この改正に沿線の利用客からは…

調布駅利用者A:
2駅(増える)というのは大きい。時間もかかるし、混雑が増える

その一方で、都営新宿線に乗り換えが便利な笹塚駅に特急が停車することで、時短になると歓迎する声も…

調布駅利用者B:
朝の5分は大きいです。区間急行とか急行だと(特急よりも)時間がかかってしまうので大変ありがたいですね

都営地下鉄の終電時間にも注意が必要

こうした中、注意が必要なのが都営地下鉄の終電時間。三田線、新宿線、大江戸線の一部の到着駅では4分から10分早まる。

その一方、新宿線、大江戸線、浅草線の一部の到着駅では1分から9分遅くなる駅もある。

(「めざましテレビ」3月9日放送より)