ロシアによるウクライナ侵攻。ロシア軍はウクライナの北部や南部など3方向から侵攻し、短距離弾道ミサイルなど100発以上を使用して攻撃したと、アメリカ国防総省が明らかにしました。さらに攻撃は全土に及んでいるとみられます。
アメリカのメディアは、ウクライナの首都キエフが今後数時間のうちに陥落する恐れが出てきていて、緊迫の度が増していると伝えています。またアメリカ国防総省の政府高官は、ロシアの攻撃はまだ始まったばかりで最終的に首都キエフを目指し、ウクライナ政権の転覆が狙いだと話しています。
さらにホワイトハウスのサキ報道官は会見で、チェルノブイリ原子力発電所の職員をロシア軍が人質に取っていると発言。非常に混沌とした状況になっています。

フジテレビ報道局解説委員 風間晋:
人質と聞くと驚いてしまいますけれども、実体的には、このチェルノブイリ原子力発電所を安定した状況に保つためには、やはり彼らをその場から離すわけにはいかないんです。ロシア軍が原発の状況をコントロールできるとは考えにくいので、よくわかっている彼らをそこから逃がさないように、安定した状態を保てるようにやっているのだと思います。

――まもなくキエフの陥落が近づいているのでしょうか?
軍事ジャーナリスト 井上和彦さん:
戦闘機もヘリコプターも、チャフという自分の機体を守るための防御兵器を振りまきながら、あれだけの低空を飛んでミサイルを発射している。これは明らかにウクライナ空軍の防空網が完全に潰されている状態。ウクライナ空軍が完全に反撃できない、防空ミサイルも完全に潰されているというふうに考えていいと思います。そうるすと残る実行手段は、ウクライナの方で陸上部隊がまだ健在です。この陸上部隊を潰そうとすると、ロシアは今度地上軍を投入してくるという形になると思います。
(「めざまし8」2月25日放送)