ロシアのプーチン大統領が演説を行うおよそ1時間前に、フランスのマクロン大統領に演説の内容を伝えていたことが明らかになりました。

内容を伝えられたマクロン大統領は、プーチン大統領に対し「ロシア、フランス、EU各国との関係を困難なものにする」「これから発表する内容はとても深刻なものだ」との趣旨の話をし、電話会談は短時間で終了したということです。
ウクライナ情勢をめぐりフランスのマクロン大統領は外交的な解決を模索するため、関係各国の首脳と精力的に会談を行い、20日にはプーチン大統領とも2回電話会談を行っていました。

ミンスク合意を完全に履行することでロシア側と認識の一致を確認していたフランス政府はロシアの一方的な国家承認を厳しく非難しています。
さらにフランス政府は国連安保理の緊急理事会の開催のほか、EU=ヨーロッパ連合として、軍事侵攻が行われた場合に用意している制裁とは別の緊急制裁を発動するよう求めるとともに、軍事侵攻などさらなる状況の悪化を回避するため引き続き対話の道を探る方針です。