青空に映える鮮やかなピンクの花。2月24日の東京・上野公園では、ほころぶ河津桜が見られた。まだ3分咲きながら一足早く春の訪れを告げている。

この記事の画像(9枚)

25日は上空の寒気が北上。南から暖かい空気が入ってくる影響で、西日本から東日本を中心に、週末から火曜日にかけて一気に春を感じさせるような陽気となる。

また26日から翌週にかけての全国の最高気温の予想は、各地で15℃を超える日もある。

花粉の飛散量は前年の1.5倍か

その一方で注意が必要なのが花粉だ。

日本気象協会・徳田留美気象予報士:
晴れて気温が15℃を超えると、花粉が飛びやすくなると言われています。西日本から関東では、スギ花粉が本格的に飛び始める可能性がある

2022年の飛散量は花粉が少なかった2021年の1.5倍になる見込みで、すでに花粉症に悩む人も。

花粉症の女性:
今年もう飛んでいます。結構早めに飛んでいて耳鼻科で薬をもらいました

24日、東京都内のクリニックでは花粉症の患者を診察していた。

慶友銀座クリニック・大場俊彦院長:
鼻の穴が白くなってきているので、アレルギー性鼻炎の可能性がありますね

喉の痛みがあればオミクロン株感染を考える

花粉症の診療も今年ならではの難しさがあるという。

慶友銀座クリニック・大場俊彦院長:
オミクロン株の場合は鼻水が多くて喉が痛いということで、花粉症がひどい場合と非常に似ている。特に子どもの場合は熱が出ない場合もあり、本当に見分けがつきにくい

鼻水や鼻づまり、くしゃみ、だるさといった症状は、花粉症とオミクロン株に共通しているため診断がしづらいという。

慶友銀座クリニック・大場俊彦院長:
喉の痛みがあればオミクロン株、新型コロナウイルスへの感染を考える

大場院長によると、オミクロン株に感染している場合は、のどの強い痛みや発熱などがあり、また花粉症の人でもコロナウイルスに感染する可能性はあるので注意が必要だという。

また日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、くしゃみ1回で発生する飛沫量はせきの10倍以上のため、花粉症の症状にウイルス感染が加わると周りへの感染を拡大させてしまう恐れがあるという。

24日、東京都で新型コロナウイルスへの感染が新たに確認されたのは1万169人で、17日と比べて7695人減少。全国では6万1262人の感染と206人の死亡が確認された。

(「めざましテレビ」2月25日放送分より)