秋篠宮家の長男、悠仁さまが筑波大附属高校に合格されたことが分かりました。
なぜ、姉たちと同じ「学習院」ではなく、国立の進学校を選ばれたのでしょうか。

悠仁さま “筑附”合格 なぜ超進学校に?

2月16日、宮内庁は秋篠宮家の長男・悠仁さまが筑波大学附属高校に合格し、4月に進学されると発表しました。偏差値は75以上とされ、都内でも有数の国立進学校として知られています。2021年11月、秋篠宮さまは、悠仁さまの最近のご様子についてこう話されていました。

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秋篠宮さま 誕生日会見:
今、中学3年生で、これはどの中学3年生もそうなのでしょうけれども。1年前と比べると机に向かっている時間が格段に長くなっているんですね。そういう日々を過ごしているわけですけれども、私も時々、そんなしょっちゅうではないものの机に向かって問題を解いている様子などを見ることがあり、そのような時に改めて、今15歳で中学3年生ということを当然のことではあるんですけれどもそういう時に実感することがあります。

進学に向け、熱心に勉強に取り組まれていることを明かされていました。
また、紀子さまも2021年9月の誕生日に寄せられた文書で。

紀子さま お誕生日文章:
中学校の最終学年になり、学習への意欲がさらに増したようで、試験があるとそれに向けて計画をたてて、それぞれの教科の学習に積極的に取り組んでいました。

今から9年前、お茶の水女子大学附属小学校に入学された悠仁さま。

戦後の皇室で、学習院以外の小学校進学は初めてのことでした。その後、お茶の水女子大学附属中学校に進まれます。これまでの皇族とは違う道を選ばれた悠仁さま。その背景には、秋篠宮家のどんな教育方針があるのでしょうか?

悠仁さまが5歳の時、秋篠宮さまは、こう明かされています。

秋篠宮さま 誕生日会見:
ある時期になれば、自分の立場もきちんと認識しなければいけませんけれども、それとともに自分が関心を持っていることを伸ばしていってくれたら良いと思います。
ただ、やはり若いうちというか子どものうちというのはできるだけ広くいろいろなものに触れておいたほうが裾野が広がるといいますか、よろしいと思いますので、そういう方向に、サジェスチョンのようなことができれば良いかなと思います。

そして、中学3年生となられた悠仁さま。

これまで皇族は、愛子さまや姉の佳子さま、小室圭さんと結婚した眞子さんなど、学習院の高校に進学されてきました。しかし、宮内庁によると、悠仁さまは、お茶の水女子大と筑波大の間にある「提携校進学制度」を利用。2月13日に筑波大学附属高校で行われた学力検査を受け、合格が判明しました。

なぜ今回、悠仁さまの進学先に筑波大学附属高校が選ばれたのでしょうか。

悠仁さま“筑附”進学へ専門家「自ら選択」

秋篠宮さまと30年以上の親交がある毎日新聞編集委員の江森敬治さんは、進学先は、悠仁さまご自身の希望ではと語ります。

毎日新聞編集委員 江森敬治氏:
自分で進みたい分野、やりたい勉強というものがやはりできる環境にあるのかなと思いますね。
悠仁さま自身、とんぼが好きだったりとか動植物が好きだったりとか、そういった関心がございますけれども、もしかするとこれからいろいろまた違った分野にも興味がでてくるかもしれません。
そういった選択肢にかなえられるような教育ができるのかなというところがあるのかなって思います。

筑波大学附属高校は、悠仁さまが、幼稚園から12年間通われたお茶の水女子大学キャンパスの、すぐ近くにあります。明治21年に創立された、134年の歴史を誇る国立の学校で、都内でも、有数の進学校として知られています。

男子校でしたが、昭和25年から男女共学となり、附属中学校からの内部進学のほか、試験を受けて高校から入学する生徒もいます。戦後の皇室で初めて筑波大学附属高校に進学する悠仁さま。これからどんな高校生活を送られるのでしょうか。

皇室初の選択 筑波大学附属高校を選んだポイント

戦後、皇室に生まれた皇族が学習院以外の高校で学ばれるのは、初めてのことだといいます。

例えば、いとこの愛子さまは学習院幼稚園・学習院女子初・中・高等科。
そして、姉に当たる小室眞子さん、佳子さまも学習院女子中・高等科。
そんな中、悠仁さまは 筑波大学附属高校を選びました。

中学校はお茶の水女子大附属中学校、中学まではこちらは共学ですが、高校は女子校になるということで内部進学ができないため受験が必要、そのため、今回筑波大学附属高校の受験に至ったといいます。

筑附では、2021年、29人が東京大学に合格しました。卒業生では、鳩山一郎元総理大臣や狂言師の野村萬斎さんも出身です。

教育方針に「自主・自律・自由」が掲げられています。この教育方針も学校選択のポイントとなったのか、フジテレビ皇室担当、橋本寿史解説委員に話を聞きました。

広い視野を大切にされる秋篠宮家の教育方針と一致していたこと。そして、悠仁さま自身が秋篠宮ご夫婦と相談の上自ら決められたといいます。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
秋篠宮ご夫婦もやはり、悠仁さまには色々な人に出会ってもらい、経験を積んでもらいという思いをお持ちです。ですから、そういった意味でまた新しい学校で色々な方々と会う。
そして、お茶の水女子大付属中学校というのもですね、自分でテーマを決めて、どんどん研究を進めていくというカリキュラムがあったり、そういった自主性を重んじる雰囲気も中学時代にあった、それを筑波大附属高校の方でも、自主性を重んじる学校だということですのでその一貫した流れというふうにも、ご両親、そして悠仁さまご自身も強く興味を持たれたんじゃないかなと。

そして、筑波大附属高校進学は警備する側にもメリットがあります。16日、学校前にはすでに警察官の姿が見られました。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
悠仁さまがこれから通われるということで事前に確認をされているという部分と、やはり、中学時代に学校に不審者が入ってきたということもあって、警備を以前より少しずつ増員しているのかもしれません。

また、現在通われているお茶の水女子大学付属中学校と筑波大附属高校は向かいの位置にあり警備の形やルートなどが確定されています。

「提携校進学制度」とは?

そして、今回悠仁さまは“一般受験”ではなく「提携校進学制度」による合格。
「提携校進学制度」とは、一体どのような制度なのでしょうか。

「提携校進学制度」はお茶の水女子大と筑波大の付属校間で設けられている2校間の連携制度で2016年に協定締結されています。橋本解説委員によると、お茶の水女子大学附属と筑波大学附属の間で若干名の希望する学生が学校を変えることが出来るというもの。

しかし、「提携校進学制度」には厳しい条件があるといいます。

「提携校進学制度」における基準は、まず筑波大附属高校が第一志望校であること。さらには、成績が優秀であること、この条件を満たした場合のみ推薦をされて5教科の学力試験を受けることができます。

橋本解説委員によると、悠仁さまの成績は男子生徒の中でトップクラスだといいます。

宮内庁によると、「提携校進学制度」に出願するためには学業に秀でていることなどが求められるため悠仁さまは日々、勉学に励んでこられていたといい、秋篠宮さま、紀子さまがそれぞれ悠仁さまのご様子について話されています。

皇室の進路のあり方も時代の流れとともに変化しているのかもしれません。

(めざまし8 2月17日放送)