北京五輪の人気マスコット・ビンドゥンドゥン。そのイメージとは違う声に中国に衝撃が走っている。

メダリストインタビューで“パンダ”に脚光

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北京五輪・スキージャンプ男子ラージヒルで銀メダルを獲得した小林陵侑選手(25)。ノーマルヒルの金に続き、今大会2つ目となる銀メダルを獲得した。こうした中、メダルを取った後のある“2ショット写真”が話題となっている。

感謝のインタビューしたんだけど、パンダしか反響ないんだが、みんな聞いてなかった?笑笑(小林陵侑選手のツイッターより)

胸元からひょっこりと顔を出すかわいいパンダ。セレモニー後のインタビューで小林選手がゼッケンの中に入れていたのは、北京五輪のマスコット・ビンドゥンドゥンだ。中国では関連グッズが軒並み品薄状態となるほど人気が過熱。ファンたちを沸かせている。

「おじさんなの?」マスコットの中から男性が…

しかし今、このマスコットをめぐって起きた、ある事件が波紋を呼んでいる。それは2月8日、中国国営テレビの番組で発生した。これまで言葉を発したことがないビンドゥンドゥンが番組内で突然しゃべったのだ。

しかも、ビンドゥンドゥンの「こんにちは。会えてうれしいよ」というその声はかわいいイメージとは違う、まさかの野太い男性の声だった。

さらに番組では予想外の展開が…。着ぐるみの中から短髪の男性が出てきた。

すると…

ビンドゥンドゥンの中から出てきた男性:
ドゥンドゥンを代表して良い成績を収めるように祈ってます。頑張れ!

番組を録画した動画は、たちまちSNSで拡散された。

「ビンドゥンドゥンはなぜおじさんなの?」「プロの仕事ではない。」「設定をちゃんと守って」

マスコットのイメージを傷つけないようにと、大会組織委員会は「あれは偽物だ」ときっぱりと否定。火消しに躍起となっている。

目に向かって話しかける様子。声は聞こえず

別の意味でも注目のマスコットとなってしまったビンドゥンドゥン。メディア関係者との交流イベントに姿を現したが、その声を聞こうと海外の記者たちが執拗にビンドゥンドゥンに話しかける。

海外記者:
あちこちで君を探したよ。どこにいたんだ?誘拐されたのかと思ったよ。大丈夫?ここで何があるんだい?ぶらぶらするだけ?

その時、イベントで司会をしていた中国の女性がビンドゥンドゥンの目に向かって何かを話しかけ始めた。取材陣が耳をそばだてるも、その声は聞こえず。

ビンドゥンドゥンは一言も発さずに、結局スタッフに囲まれる厳戒態勢の中でイベントは終わった。

(「イット!」2月14日放送分より)