2月12日に行われた、スキー・ジャンプ男子ラージヒル決勝。
ノーマルヒルで24年ぶりに金メダルを手にしたエース・小林陵侑選手が、快挙を達成しました。

ラージヒル・小林陵侑が大ジャンプ 僅差の銀メダル

この日も、所属チームの監督で、師匠である葛西紀明さんが見守る中1本目から、大ジャンプを見せます。

実況:
伸ばしてきた。そしてテレマークも決めた!
大きなジャンプで142m。ここまでの最長!

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ヒルサイズを超える142メートルを飛んだ小林陵侑選手。
着地は、両足を前後にずらし、両手を水平に開く「テレマーク」もきっちり決め、1回目終了時点でトップに。

葛西紀明さん:
アプローチも良かったし、テイクオフもスムーズ。力も入ってないし、空中も微動だにしないテレマークもピタッと決める。
もうどこも引くとこないです。満点

ところが、葛西さんはある不安を口にしていました。

葛西紀明さん:
1本目はやっぱりそんなに緊張しないというか、メダルかかったってなるとまた違う

そして、むかえた2回目。

実況:
鋭く出て、高さがあるか。
緑のライン手前か?ヒルサイズ手前の着地

記録は138メートル。
2回とも140メートルを超えたトップにはわずかに届かず、2位となりました。

それでも、長野オリンピックの船木和喜さん以来となる、スキー・ジャンプ個人種目両方でのメダルを獲得した小林陵侑選手。

男子団体戦に向け更なる大ジャンプを

(Q.銀メダル、正直うれしいですか?悔しいですか?)
小林陵侑選手:
ちょっと悔しいですけど、でもパフォーマンス的にはすごく安定したものを出せたと思うので、よかったです

(Q.団体戦でも3つ目のメダルとってほしいです)
団体戦でも、ヒルサイズ超えのビッグジャンプをしたいと思います!

勝負のポイントは総合力 24年ぶりの金メダルへ

スキージャンプ陣にとって最後の戦いとなる「男子団体」。
男子ラージヒルで上位30人が進める最終ラウンドに、4人とも進出できた国は5カ国。

その中で、今回の結果を合計すると日本は4位でした。
メダルを獲得するためのポイントはあるのでしょうか。
めざまし8は、長野オリンピックのスキー・ジャンプ「ラージヒル団体」で金メダルを獲得した斎藤浩哉さんに話を聞きました。

斎藤浩哉さん:
飛ぶ順番がかなり重要になってくるんじゃないかなと思いますね。
今まで、私も団体戦経験しましたし、見てきた中では1番、2番、この役割というのが非常に大事になってくる。
やっぱり一番手はチームに勢いをつけるようなジャンプ、大ジャンプ。
2番はそれを守る。絶対に守って失敗をしちゃいけないんですね。
(日本は)調子も悪くないですし、ワールドカップでも表彰台に乗っていますので、自分たちの持っているものを出し切ればメダルの可能性は高いと思います。
ただし僅差の戦いになると思います

最終ジャンパーになるとみられるエース、小林陵侑選手につなげる1番目・2番目の選手がメダルを左右すると言います。
ジャンプ男子団体で金メダルを獲得すれば、長野大会以来、実に24年ぶり。
「日の丸飛行隊」は14日、快挙となるのでしょうか。
小林選手、3つめのメダル獲得に期待が高まります。

「めざまし8」 2月14日放送」