2月10日、東京都で大雪が降る恐れがある。1月の雪で多くの人の暮らしに影響が出たためか、今回は早めに備えている人が多いようだ。そこでイットでは雪対策について紹介する。

エアコンから暖かい風が出ないのは故障?

石本沙織キャスター:
明日の雪予報で今日急いで対策をされていると思いますが、実は家の周りで気がつかないところがあるんです。それはエアコンです。

この記事の画像(12枚)

1月にも東京で雪の日がありました。あの日、空調メーカー大手のダイキン工業には、通常の2倍の問い合わせがあったそうです。その問い合わせのほとんどが、「エアコンから暖かい風が出ないんですけど」といった相談だったんです。

これ、実は故障ではなくて「霜取り運転」の可能性があります。

「霜取り運転」とは一体どういうものなのかと言うと、“室外機の雪や霜を溶かす運転”のことで、室外機に雪や霜がついたり、極端に気温が低かったりすると自動的に作動するモードです。

普段は、暖かい空気を室内に取り込みますが、その暖かい空気を使って室外機の雪や霜を溶かすため、しばらくはこの暖かい空気が中に流れないことになるんです。なので故障ではないです。

10分から15分ほど待てばまた通常モードに戻るということです。

加藤綾子キャスター:
ドキっとしますよね。私自身知らなかったので、暖かい風が出てこないと思うとイコール故障かなって思ってしまいますけど、そうではないということですね。

石本沙織キャスター:
エアコンの室外機はすごく大事で、このエアコンのトラブルを避けるために、皆さん室外機に備えてほしいことがあります。

まずは、雪が降る前に周りを片付けてください
室外機周りの物に雪が積もり、室外機を雪で覆ってしまうと後ろにある空気の取り入れ口を塞いてしまうことになります。そうすると室温が上がらなくなる可能性があるそうです。
そして、もし雪が積もったら、室外機から30センチ以上雪を取り除いてください。

雪かきや雪だるまで「法律違反」になる恐れも

石本沙織キャスター:
雪が降ることで結構力仕事が増えて大変ですよね。何が大変かというと、やはり雪かきです。
その雪かきについて、実はこんな声がネット上にありました。
「自宅前の雪を車道に投げ捨てている人を見かける、道路に雪がたまって困る、これは法律違反です!」というネット上の声がありしたが、住田さんこれは実際に法律違反なんでしょうか?

住田裕子弁護士:
そうなんです。雪といっても、物を道路に捨てることによって「交通妨害をする」ということになると道路交通法違反ということで懲役3か月罰金5万円以下というれっきとした犯罪です。気をつけてください。

加藤綾子キャスター:
そうなんですね!道路上にたまにある雪だるまとか置いてあるじゃないですか、イラストにもありますが、これはどうなるのでしょうか?

住田裕子弁護士:
かわいいものでも「交通の妨害」になるかどうかなんです。
 

住田裕子弁護士:
そうなんです。歩道でも車道でも気をつけてください。でも、一面大雪で雪かきしなきゃしょうがないような状況になったら、交通妨害っていう話じゃないですか、どうぞ立派な雪だるま作ってください。多分これは大丈夫だと思いますよ。

石本沙織キャスター:
なるほど、その線引きがなかなか難しいです。私は雪国出身なので、やっぱり歩道もただでさえ狭くなるので、絶対にそこに雪を置いちゃダメだなってわかりますが、やはり慣れてない地域の方ですとついつい楽しくて雪だるま作ってしまうかもしれないです。

加藤綾子キャスター:
置き場所は注意っていうことですね。

石本沙織キャスター:
交通妨害にならない程度に雪かきしてくださいということですね。
2月10日は、都心でも大雪になるかもしれません。雪対策は今のうちにしておきましょう。

(「イット!」2月9日放送より)