スーパーに買い物に行って「あれ、あの食材冷蔵庫にあったっけ?」と不安に思うことはないだろうか? 買わずに帰ったら実際はなかったり、反対に買ってみると食材がダブってしまうことも…。
そんな悩みを解消してくれそうなのが、日立グローバルライフソリューションズのカメラ付き冷蔵庫「まんなか冷凍HXCCタイプ」だ。この冷蔵庫にはカメラが付いており、冷蔵室の中を撮影した写真をスマホで確認することができる。

カメラが設置されている場所は、冷蔵庫の上部。

冷蔵室のドアを開けた時に冷蔵室の棚と左右のポケットを自動で撮影。

撮影された写真は、いつでもスマホのアプリから確認できるというわけだ。

サイズは定格内容積617Lと540Lの2種類で、2月24日から発売する。
買い忘れ、二重購入防止で食材管理をサポート
開ける度に撮影されるので、最後に開けた時の状況がわかる。これがあれば、買い物中に冷蔵庫の中の写真を確認することができ、買い忘れや二重購入を防げることだろう。では、こうしたリクエストは実際、消費者からあったのか?
日立グローバルライフソリューションズの担当者に詳しく話を聞いてみた。
――冷蔵庫にカメラが付くことで、どう便利になるの?
買い物中に冷蔵室の中身を思い出したいときなどに、スマートフォンでチェックできるので、買い忘れやすでに買ってある食材の二重購入を減らせ、毎日の食材管理を手軽にラクに行えるようサポートします。

――写真は、スマホでどのように確認できるの?
冷蔵室のドアを開けると、カメラユニットのLEDライトが点灯しアラームが「ピッ」と鳴り、LED庫内灯が消灯して撮影します。その後、LED庫内灯が点灯したら撮影終了です。そして、撮影した画像は、ドアを閉めると数分後にアプリに表示されます。
――冷蔵庫を開けるたびに撮影される?
初期設定では、ドアを開けてから3秒後に撮影し、その後10秒間隔で庫内を自動撮影します。自動撮影のタイミングについては日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ上で変更することができます。ドア下のシャッターボタンにより手動で撮影することも可能です。
「外出先から冷蔵庫の中身を確認」がユーザー調査でトップ
――利用者から、カメラを付けて欲しいという要望はあった?
直接的にカメラを付けてほしいというご意見をいただいていたわけではないですが、ユーザー調査で、「冷蔵庫のスマホ連携で、できたらよいと思うことは?」と聞いたところ、「外出先から、冷蔵庫の中身を確認できる」がトップとなったため、今回カメラを搭載いたしました。
――リリース発表後の反応は?
このような機能があると、家族間で共有でき便利。ユーザーがよく使う食材をカメラに写りやすい場所におくなどの工夫をすれば、さらに便利になるのではないかというご意見をいただきました。


――今回は冷蔵室だけのようだが、冷凍室にカメラを付けるのは技術的に難しい?
カメラをつけること自体に大きな技術課題があるというよりは、お客様にとって意味のある画像を提供するために、どのような位置からどのタイミングで撮影するのかというところに検討が必要と考えております。
――オープン価格とのことだが、カメラが付くことで他の冷蔵庫より高くなりそう?
今回発表いたしましたカメラが搭載されている製品(HXCCタイプ)は、カメラが搭載されていない従来同等製品よりも販売価格は上回るのではないかと考えております。
二重購入を防ぐことができれば、食品ロスにもつながる。最近はSDGsも注目が集まっている。こうした点からも期待できる、今の時代にあった冷蔵庫なのかもしれない。