毎日、何度も開け閉めをする冷蔵庫だが、ドア部分などにマグネットを使って、チラシやメモなどを張り付けている家庭も多いことだろう。

しかし、最近の冷蔵庫には“マグネットが付かない”とTwitterに投稿され、話題になっている。

メモやタイマーなどを張り付けている人もいるのでは?(イメージ)
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高額な冷蔵庫は頻繁に買い換えないからこそ、サイズの他、機能面や使い勝手を慎重に考えて選んでいることだろう。それなのに、いざ購入した新しい冷蔵庫に前と同じようにチラシなどを張り付けようとしたら付けられない…ということもあり得るのだ。

これに対しTwitterでも「困るじゃん」「冷蔵庫の重要な機能なのに…」「タイマーとかどこにつければいいの?」と衝撃を受けた人たちの声が多く寄せられている。

デザイン性を追求したガラスドアには付かない

実際、最近の冷蔵庫はマグネットがつかないのだろうか? そして、この理由は何なのだろうか? シャープ株式会社・冷蔵庫企画担当の石川寛さんに話を聞いた。

ーー最近の冷蔵庫にはマグネットが付かないの?

ドア面材がガラスのタイプにはマグネットは付かないですが、本体の鋼板部分(側面など)にはマグネットが付く仕様となっております。弊社16機種中5機種がガラスドアのタイプです。

ガラスドアタイプは、ドア面材がガラス素材で出来ているため、マグネットがつかないです。


ーーいつ頃からそんな冷蔵庫が増え始めたの?

デザイン性を追求した結果、ガラスドアの冷蔵庫が誕生し、国内では各社2010年頃から普及していきました。

ガラスドアタイプの冷蔵庫(SJ-AF50H)

ーー「マグネットが付かない」といった問い合わせは届いていたりするの?

ガラスドアタイプが登場した際には、そのようなご意見も多数頂いておりました。現在でも「マグネットが付かない!」といったお声はございます。

新たにマグネットが付く“メタルドア”の冷蔵庫が登場

ーーもともと冷蔵庫にマグネットが付くのは、メモなどを貼り付けるためだったの?

かつては冷蔵庫のドア面材は鋼板のみが採用されておりましたので、そこにお客様が生活の工夫として活用しだしたと考えられます。


ーーマグネットの代わりになるものはある?

最近ではガラスドアにマグネット用シートを活用されているお客様もいらっしゃいます(マグネットを付けたり、ホワイトボードとして活用されているようです)。


ーーこれからも徐々にマグネットが付く冷蔵庫は減り続けてしまうの?

弊社ではキッチンインテリアを意識して、ガラスドアの他に新たに“メタルドア”を採用した冷蔵庫を今年新たに発売いたしました。こちらのメタルドアにはマグネットが付きます。

デザインにこだわりを持たれるお客様が増えている中で、ガラスドアとは異なる新しい選択肢としてメタルドアを開発しましたが、同時に使い勝手の面で「マグネットを付けたい」というお客様の声にもお応えできると考えました。

メタルドアが採用された冷蔵庫の1つ(SJ-MF46H)

ーーでは鋼板、ガラス、メタルと3種類ある冷蔵庫のドア部分は、どう違うの?

大きく「ガラスドア」と「鋼板ドア」の2種類に分かれています。

「ガラスドア」には堅牢感があり特有の光沢やフラットな仕上がりで、高級感を感じられる方も多いかと思います。一方、「鋼板ドア」は、軽さとマグネットが付けられる等の使いやすさがメリットにあがります。当社が新たに採用した「メタルドア」は鋼板ドアに分類されますが、光沢を抑えたマットな質感でガラスとは正反対の表現を採用し、デザイン性を高めております。

冷蔵庫の役割が「冷やすこと」以外にもあることを改めて実感

ーーマグネットが付く付かないの他に、こういった点が変わったなどの冷蔵庫豆知識を教えて。

最近ではインターネットに繋がる冷蔵庫も登場し、音声対話できる機種も登場しております。また、弊社では業界唯一となる左右どちらからも開閉できる『どっちもドア』という冷蔵庫も発売しております。

左右どちらからも開閉できる「どっちもドア」

ーー冷蔵庫にマグネットが付かないということがSNSで話題になったが、それに対してはどう思う?

ご家庭での冷蔵庫の役割が「冷やすこと」以外にもあることを改めて実感しています。弊社では、ガラスドア以外のメタルドアタイプの冷蔵庫も今年新たに発売しているので、お客様にマグネットが付くことをしっかりお伝えしていきます。

他にも「こんな事ができるんだ!」とまた新たな発見が見つかるかもしれません。是非この機会にご覧になって頂けたらと思います。今後も皆様からのご要望、ご意見をお待ちしております。

(ガラス)(メタル)などと記載されているので分かる(シャープ公式サイト)

マグネットが付かない冷蔵庫は、デザイン性を追求した結果として誕生した“ガラスドア”が採用されたものだった。現在はデザインに加え、使い勝手の問題も解決する新たな“メタルドア”も誕生したとのことなので、マグネットが付く冷蔵庫がなくなることは今のところはなさそうだ。

なかなか買い換える機会が少ない冷蔵庫だからこそ、購入時にはどのようなドアなのかを今一度確認してほしい。マグネットの利用を重視している人にとっては大切なポイントになることだろう。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。

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