東京都の専門家会議で、3日、新型コロナウイルスの感染者が、このままのペースで増加すると、1週間後の2月10日には、2万4756人に達するとの試算が示された。
都内の1日の感染者数は、2日、2万1576人にのぼり、初めて2万人を上回った。これは、1日当たり、都民の1000人に1人以上がコロナに感染していることになるという。7日間平均の感染者数は、すでに1万6075人(過去最多)。このペースで感染者が増え続けた場合、1週間後の10日には、およそ1.5倍の2万4756人に達するという。
専門家は「これまでに経験したことのない危機的な感染状況が続いている」と警鐘を鳴らした。

感染者の急増は、都内の医療提供体制を逼迫。このため専門家会議では、医療提供体制の警戒度を、4段階のうちで「最も深刻」なレベルに引き上げた。医療提供体制の警戒度が、最も深刻なレベルになるのは、2021年10月7日以来、およそ4カ月ぶり。
感染状況の警戒レベルについては、すでに最も深刻なレベルである「大規模な感染拡大が継続している」に引き上げられている。