2021年10月、宮崎市内の中学校に県内でも非常に珍しいヒップホップ系のダンス同好会が誕生した。そこには、学校の新たな魅力を発信しようという思いがあった。

創立から減少し続ける生徒数

創立35年を迎えた宮崎市立生目南中学校。

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児玉真美リポーター:
放課後の学校の体育館なんですけど、かっこいい音楽が聞こえてくるんですよ。みなさんがダンスをしているんです。かっこいい~

踊っているのは1年生と2年生合わせて24人。今、一生懸命取り組んでいるのが、ヒップホップダンス。

10月に発足したダンス同好会は、ヒップホップ系のダンスを楽しく学ぶ会で、週1回、水曜日に約2時間活動している。

女子生徒:
とても楽しいです

男子生徒:
みんなと踊ることが楽しいです

生目南中学校・緒方さゆり校長:
2022年4月からは部活動、部としてやっていくつもりです。多分ヒップホップ系となると、県内初だと思います

どうしてこのダンス同好会が誕生したのか。そこには、学校と地域が抱える大きな問題があった。

生目南中学校・緒方さゆり校長:
生徒数の減少に歯止めをかけたいということが一番です。校区内にいる子どもたちに、全員ここに来てもらいたいという思いが一番ですね

生目南中の2021年度の生徒数は3学年合わせて121人で、最も多かった創立当初の35年前から減少傾向が続いている。

学校によると、現在校区内には88人の小学6年生がいるが、来年入学を予定しているのは40人以下ということで、全校生徒が100人を切ることも考えられている。

生目南中学校・緒方さゆり校長:
ここはもう全然使っていないですね。物置状態です。もったいないですね

生徒数減少の大きな原因は、校区内にある団地の高齢化、そして、より規模の大きな中学校へ入学する動きが進んでいるため。

生目南中学校・緒方さゆり校長:
生目中でも生目南中でも大塚中でもという形の調整区を抱えているということと、団体競技の部活動が生徒の減少に伴って、うちはなくなっているので、部活動を理由にした他校への入学も大きな原因になっていると思います

この現状を変えようと、職員で話し合いを重ねて動き出したのが、子どもたちの興味・関心の高い「ダンス部」の新設だった。

指導者はダンススクールの代表

初心者である生徒たちに楽しくダンスを教えるのは、宮崎市内を中心にダンススクールを開いている斎藤ちえさん。指導者募集の情報を知ってボランティアで指導を引き受けた。

k.m.s Dance crews・斎藤ちえさん:
まず私がダンスをいろんな人に広めるために、学校に入って関わらせてもらいたいというのをずっと考えていました。とてもみんな明るくてすごく朗らかで、一緒に楽しんで1日1日を過ごさせてもらっています

生徒たちはほかの部活動との掛け持ちでダンスに取り組んでいる。

(Q. 普段は何部?)
男子生徒:

バスケットボール部で。踊っている時に、キレがいい動きができたら楽しい

美術部女子生徒:
体をあまり動かす機会がないので、辛いけど楽しい。先生が飽きさせないところが楽しい

生目南中学校・緒方さゆり校長:
(斎藤先生が)自分がお役に立つのならと快く引き受けてくださって、私たちとしては感謝しきれないぐらいあります。ここの地区に住んでいる子どもたちみんなが、ここに魅力を感じて入学してくれること、それが最大の目的になります

「地域の人たちに学校の魅力を知ってほしい」そして「一人でも多くの子どもたちにここで学びたいと思ってほしい」生目南中学校の新しい取り組みは始まったばかり。

(テレビ宮崎)

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