沖縄県の米海兵隊基地キャンプ・ハンセンでの新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、松野官房長官は20日朝の時点で少なくとも180人の感染が確認されていることを明らかにした。一方で、オミクロン株の感染者の有無については言及しなかった。
松野官房長官は20日の会見で「米側から20日の朝の時点で米軍キャンプ・ハンセンにおいて、少なくとも180名の新型コロナ感染者が確認されている」との報告を米側から受けたことを明らかにした。そして基地内の感染者について「すでに厳格な隔離措置のもと、他の部隊関係者も同域内で厳格な行動制限下にそれぞれ置かれている」と説明した。
その上で、濃厚接触者の追跡については「沖縄県の保健当局と連携しながら、対応していると説明を受けている」と話した。
これに対し日本政府は、基地内外の一層の行動制限を含め健康保護に関する措置の運用をさらに厳格化するよう米側に要請した。
松野官房長官は「引き続き米側に対し、感染症拡大防止のための措置を一層徹底するように求め、地元の方々の不安解消に向けて、最大限の努力をしていく」と話した。
一方で、キャンプ・ハンセンでの感染の中で、オミクロン株への感染者がいるかについて、質問が出たものの、言及しなかった。