東京ダービーはA東京に軍配

サンロッカーズ渋谷はアルバルク東京との今季初の“東京ダービー”で58-82と完敗を喫した。
SR渋谷は58得点のうち元NBA選手のジェームズ・マイケル・マカドゥ(28)が30得点と孤軍奮闘したが、A東京の堅守を崩せなかった。

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勝ったA東京のルカ・パヴィチェヴィッチHC(53)は「マカドゥ1人にかなり点をとられたが、キーポイントはディフェンスが機能したことだった」と勝因を挙げた。

敗れたSR渋谷の伊佐勉HC(52)は「ターンオーバーからの失点が多すぎた。3ポイントシュートの成功率も見ての通りの数字(14.3%)」と敗因を挙げた。

ターンオーバーが響いたSR渋谷

SR渋谷は30得点を挙げたマカドゥがミスから相手に攻撃が移るターンオーバーを5つ犯すなど、この試合でSR渋谷はターンオーバーからA東京に30得点を奪われてしまった。

さらに渋谷はA東京の堅守に簡単にはシュートを打たせてもらえず、タフショットを強いられた。

第1クォーターこそ1点リードで終えたが、第2クォーターからはA東京の堅守を前にシュート精度を欠いた。特に3ポイントシュートがことごとくリングに嫌われ点差を引き離されていった。21本放った3ポイントシュートの成功は3本のみだった。

3ポイントシュートを2本射抜いたベテランシューターの石井講祐(34)も「出だしはいい形で入れたが、もったいないターンオーバーからの失点が残念だった」とミスを悔いた。

一方のA東京は新加入のライアン・ロシター(32)の堅守が光った。

「連敗中なので何が何でも勝ちたかった。アウトサイドからシュートを簡単に打たせないという気持ちで守った」

堅守から相手のミスを誘うと、206センチの身長から得意のふわりと浮かせるフローターシュートで次々と得点を重ねていった。19得点のうち12得点は自身の武器を高確率で沈めた。

東京ダービーでは完敗を喫した渋谷だが、今季はここまで14勝5敗で東地区3位につける。大黒柱のライアン・ケリーがケガで離脱する中、若手の台頭も著しい。チーム全体でターンオーバー(攻撃時のミス)を減らすことと、3ポイントシュートの精度向上で首位争いを演じ続ける。

アルバルク東京82-58サンロッカーズ渋谷
(アリーナ立川立飛・15日)