農家の“企業努力”が垣間見えるTwitterの投稿に、「可愛い!」「見たら買ってしまう」などのコメントが寄せられ話題となっている。

「遊んでないです…一本でも多く売れてほしくて(涙) #企業努力」とのコメントとともに、大根を包むポリ袋にかわいらしい顔が描かれた写真をツイッターに投稿。口や鼻の形などが微妙に異なり、一つ一つの表情が味わい深い。

投稿したのは、しゅん・あぐりのアカウント(@syunagri_m)を運営するたまこさん。農業法人しゅん・あぐりの社員として埼玉県の八潮市と松伏町、千葉県野田市で野菜を作っている。

大根以外にも今は小松菜、春菊、にんじん、キャベツ、ブロッコリーで、夏にはナス、トマトなど季節に応じていろいろな野菜を作っている。野菜はスーパーのヤオコーやcookpadmartで販売しているという。

(画像提供:しゅん・あぐり たまこさん)
(画像提供:しゅん・あぐり たまこさん)
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そんなたまこさんが大根に顔を描いているのは、売れ残りが毎日出てしまうためで、これを少しでも減らそうと考えたのだとか。たしかに、こんなかわいい大根がスーパーに並んでいたら、買ってしまうという人もいることだろう。

この涙ぐましい企業努力に投稿を見た人たちからは、「近くで売ってたら買いたい」「かわいくて食べられない」「どの顔を買おうか悩みそう」といったコメントも寄せられ、約3万のリツイートと17万以上のいいねがつき、注目されているのだ。(12月9日時点)

ちなみに、たまこさんは他にもTwitterで別のほっこりする投稿も。

にんじん洗い機をお借りして、ミニ大根を洗いました
なんかかわいい

「売れ残りを一本でも減らしたい」と苦肉の策

とても注目された今回の投稿となったが、では実際、顔のあるなしで売れ行きにどれくらいの違いがあるのだろうか? 投稿者のたまこさんに詳しく話を聞いてみた。

――なぜ袋に顔を描いた?

先月末から大根が採れはじめお店にも出品していましたが、売れ残り毎日戻ってきていました。それを一本でも減らしたいと思い、ただ苦肉の策で絵を描いてみました(笑)


――顔を描くのは、これまでもやっていたの?

Twitter投稿前に一度だけ描いてみました。描いたものが売れ切れて戻ってこなかったので、もう一度絵を描いてみて、Twitterにも投稿してみました。


――大根以外の野菜に描いたことはないの?

今回の大根がはじめてです。


――ちなみに大根は1本いくらなの?

このミニ大根は90円で販売してます。

(画像提供:しゅん・あぐり たまこさん)
(画像提供:しゅん・あぐり たまこさん)

「まだ正直なところ売れ残ってます」

――袋に顔ありなしで販売数に違いはある?

Twitterの反響とは違い、まだ正直なところ売れ残っています…(笑)。藁にもすがる思いで描き続けてはいます。


――買った人からはどんな声をもらう?

実際に購入した方の声は残念ながら届いてないのですが、Twitterでは大変大きな反響をいただきすごくうれしいです。


――Twitterで17万件以上のいいねもらったことについては?

正直自分の事じゃないような、不思議な気持ちです。でもたくさんの人に目を留めていただけてうれしいです。


――ツイッターで、印象に残っているコメントを教えて。

大根が生き生きしてる、子供も喜びそうと言ってもらえたのはうれしかったです。

畑にはまだ1万本の大根

――他にはどんな企業努力をしているの?

野菜はたとえ上手に作れても、他も豊作の場合安く売らざるをえない時が多々あります。その中でも選んでもらえるように品質をあげることはもちろんですが、実際に畑に来てもらう体験型の農業イベントを企画したりしています。

農業体験も開催(画像提供::しゅん・あぐり たまこさん)
農業体験も開催(画像提供::しゅん・あぐり たまこさん)

――今この記事を読んでいる方々にメッセージを!

まだ畑には1万本程大根があるので、それがダメになる前に売り切りたいと思います。直接畑に大根を掘りにいける体験農業もやってますので、そちらもどうぞよろしくお願いします(笑)


Twitterの反響の大きさほどの売れ行きにはまだつながっていないようだが、こうした一つ一つの努力が実り、大切に育てた野菜が、少しでも多くの消費者に届いてほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。