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愛知・弥富市の中学校で男子生徒が殺害された事件を受け、今学校の現場が揺れている。
子供達の小さな異変に気付くにはどうすればいいのか。心のケアをしているスクールカウンセラーを取材した。

11月30日午前、名古屋の市立中学校にスクールカウンセラーが集まった。この地域では毎週火曜日、付近の学校のスクールカウンセラーなどが集まり情報交換をしている。

スクールカウンセラーA:
やっぱり中学生だったら、どこで起きてもおかしくないかな

スクールカウンセラーB:
「大丈夫だよ」もそうだし、「そういうことあったよね。怖いね」みたいな、そういう(声)が出てきたらいいなと思う

スクールカウンセラーC:
カウンセラーって心理士だから、心理面をアドバイスできるのは私たちだけ

子供の心のケアする「スクールカウンセラー」の役割は…各学校に常駐の名古屋では1年で相談3万7千件

11月24日、愛知・弥富市の中学校で中学3年生の男子生徒が同級生に包丁で刺されて殺害される事件が起きた。

この事件を受けて、名古屋市教育委員会は生徒の問題行動について早期発見に努めるよう呼びかけた。

スクールカウンセラーA:
些細なっていうと語弊がありますけれども、人間関係のトラブルとかって本当に色んな所で起きて、つらく感じてしまった中で起きてしまったことなのかなと思っています

名古屋市では110校ある全ての市立中学校に、臨床心理士などの資格を持つスクールカウンセラーが常駐。生徒や保護者の相談を受けるほか、家庭訪問や心のケアの授業など、様々な仕事をしている。

スクールカウンセラーA:
(多いのは)やっぱり人間関係の悩みですね。友達とどんな風に仲良くなったりだとか、喧嘩になった時にどんな風に解決していったらいいのかという悩みや、あとは中学生は高校受験とか進路とか

子供たちの心のケアをするスクールカウンセラーはどんな役割を担っているのか、名古屋市の例をまとめた。

業務内容は、「生徒からの相談」「保護者・教職員からの相談や指示」「教職員等への研修・講演」「生徒のストレスチェック(予防)」「災害時や事件の際の生徒の心のケア」がある。

勉強の相談だけでなく、人間関係、仲良くなるにはどうしたらいいのか、ケンカした場合どうしたらいいのかなどの相談が多いとのこと。

ストレスチェックは、不登校やいじめを予防するために行われている。

2020年は3万7千件の相談があった。これは生徒だけでなく、保護者や教職員からの相談も含まれている。

教師だけでは気付くことができない子供達の小さな異変。そこに目を配るのがスクールカウンセラーの役目。年2回アンケート調査をしたり、冊子を配って心の状態をチェックしたりと様々な取り組みをしている。

また毎朝校門に立ち、声を掛けて生徒の様子をチェックしている。

スクールカウンセラーA:
登校時間も楽しいことがある時は、いつもギリギリに来る子が少し早めに来たりだとか、その逆もあったりとか。普段明るく返事する子がちょっと暗い返事だったりする、(子どもの)変化を見ていくのが一番大事かなと思います

スクールカウンセラーA:
なかなか自分の気持ちを、自分のペースで相談することは難しい年代なので、少しでも喋りやすい、相談しやすい雰囲気を作っていくというのを心掛けています

ゲームやネットとの関わりにも目配りを…気付きづらい「子供の心の変化」家でも確認できる“8つのポイント”

子供たちの心の変化について、見守りは学校だけでなく家庭でも大切だ。家でも確認できる点をスクールカウンセラーに聞いた。

・眠れなくなる
・食欲がない
・笑顔が少なくなる
・誰とも話したくない様子
・好きだったテレビ番組を見なくなる
・好きなゲームをやらなくなる
・ゲームやネットに没頭する
・スマホやPCが繋がらないと落ち着かない

大人でもストレスが溜まると出るような症状や、好きだったことをやらなくなる、画面の中の世界から離れなくなるという点が、変化に気づくポイントだという。

(東海テレビ)