12月1日に二十歳の誕生日を迎えられる天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。成年皇族となり、今後どんな活動をされることになるのか・・・。
大学入学後、「キャンパスライフ」なし

現在学習院大学2年生の愛子さま。コロナ禍での入学以来、一度もキャンパスで授業を受けたことはなく、大学では対面授業も始まっていますが、愛子さまは感染予防の観点から、もっぱらお住まいでオンライン授業を受けられています。

リポートなどの課題提出も多く、かなりハードな日々が続いているそうで、座ったままの授業が続く中、空いた時間には身近な職員とバレーボールやバドミントンをして体を動かすよう心がけられているという。
天皇の”娘”が成人を迎えるのは30年ぶり
今回、成年皇族としての行事は、誕生日当日の12月1日と5日、二日に分けて行われる。平日で授業がある当日は、夕方宮内庁長官や側近の職員などから挨拶を受け、両陛下と3人でお祝いの夕食を囲むにとどめ、主な行事は日曜日の5日に行われる。

5日は午前中にまず、皇室の祖先などをまつる皇居内の宮中三殿を参拝した後、宮殿で陛下から、『ローブ・モンタント』と呼ばれるロングドレスで女性皇族に贈られる最高位の勲章=宝冠大綬章を受け取られる。
午後には、『ローブ・デコルテ』と呼ばれる最も格式の高いロングドレスに着替え、勲章やティアラなどを身につけ、ご両親である天皇皇后両陛下に挨拶をされる。そして、その装いのまま、祖父母である上皇ご夫妻のお住まいを訪ねて成年となった報告をされる。

その後、再び宮殿に戻って、両陛下と共に皇族方や岸田総理をはじめとする三権の長などからお祝いの挨拶を受けられる。5日の日曜日は夕方まで、一日がかりで様々な行事に臨まれることになる。
天皇の娘の内親王が成人を迎えるのは、上皇ご夫妻の長女で陛下の妹の黒田清子さん以来およそ30年ぶり。今回の行事は清子さんの時を参考に行われるが、コロナ禍につき、飲食を伴う祝宴や茶会などは実施しないことになった。

側近によると、両陛下も、愛子さまのこれまでの成長を振り返って、感慨深く思われているご様子だという。また、愛子さまは、様々な行事に臨めるよう、運動するなどして体調を整えられているとのこと。
公務デビューは2022年元日 新年一般参賀は中止の見通し
皇室では、成年皇族になると責任を伴う「公務」を行い、皇室行事に出席するようになる。では、愛子さまはいつからどのような形で公務を始められるのか。12月1日に成年を迎える愛子さまの場合、その翌月、2022年元日の「新年祝賀の儀」が公務デビューとなる見通しだ。

「新年祝賀の儀」は天皇陛下の国事行為で、陛下が皇后さまと共に皇族方や三権の長などから新年の挨拶を受けられる儀式。女性皇族のドレスコードはローブ・デコルテに勲章、ティアラを着用と、最も格式の高い服装となっている。
愛子さまは成年の行事と同じ正装姿で初めての公務に臨まれることになる。2021年はコロナ禍で迎える新年であることを踏まえ、両陛下の判断でティアラの着用を控えられた。2022年の儀式での着用についてはまだ決まっていないという。


一方、1月2日は、コロナ禍により、新年一般参賀は行われない方向で、愛子さまが宮殿のベランダから、両陛下や皇族方と共に手を振られるお姿が見られるのはしばらく先になる。
”学業優先”で公務は休日に 海外留学は・・・
成年皇族となっても、大学生である間は学業優先で、授業に支障の無い範囲で、週末や夏休みなどの長期の休みの際に公務に出席することになる。愛子さまも、授業のない元日の儀式に出席する一方、例年1月の平日に行われる講書始の儀や歌会始の儀などの新年の宮中行事には、出席されない見通しだ。

愛子さまのおばにあたる黒田清子さんや、いとこにあたる秋篠宮家の眞子さんや佳子さまも、学生の間は皇室行事以外では、青年の主張全国大会、ガールスカウト関連、手話パフォーマンス甲子園など、若い世代に関する行事への出席が主だった。
愛子さまの場合も、両陛下は学業最優先と考えられているため、授業に支障の無い範囲で、世代が近く共通点を見いだしやすい青少年に関する行事などに時折出席される、という形になると見られる。大学在学中や卒業後に”海外留学”されるかどうかは未定だ。
(眞子さま当時の画像を含みます)
