コロナ交付金2500万円で「巨大イカのオブジェ」 設置から半年の宣伝効果は? 賛成した議員を直撃した【石川発】
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コロナ交付金2500万円で「巨大イカのオブジェ」 設置から半年の宣伝効果は? 賛成した議員を直撃した【石川発】

石川テレビ
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新型コロナの交付金を使ったとしてこの春、全世界で話題になったのが、石川・能登町が設置した巨大なイカのオブジェ「イカキング」。
設置から半年、経済効果は出ているのか? 現状を取材した。

大きな目玉に、リアルな足の吸盤。インパクト抜群の巨大なイカのオブジェ「イカキング」。

イカの駅に設置された「イカキング」
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能登町小木地区にあるイカの駅「つくモール」に2021年春に設置され、今や地域のシンボルとなった。

イカキングは高さ4メートル、幅13メートル。楽しみ方は人それぞれで、一緒に写真を撮影する人や、足にぶら下がる子どもの姿も…

しかし、このイカキング、当初は賛否両論があった。
理由は、その財源だ。能登町は、国から分配された新型コロナ対策の交付金の内、2,500万円をこのモニュメントにつぎ込んだ。

2021年4月の時点では、次のような声が聞かれた。

金沢から訪れた人:
コロナのために、なんでイカなのか。ずっと続けばいいが、一時的なものなら、国の財産がイカがなものか

能登町小木は、スルメイカ漁が盛んな「イカの町」として知られている。

能登町小木地区

その観光振興を目的とした交付金の使い道として、町は国に説明済みだったが、この話題がSNSを中心に拡散した。

英BBCのツイッター

国内だけでなく、海外のメディアも報じ、ツイッターの新型コロナ関連のトップページにも掲載された。

イカキングの話題はツイッターの新型コロナ関連トップページにも掲載

イカキングに賛成した議員「経済効果の検証は必要」

設置から半年がたち、最近になってイカキングを訪れた人の反応はさまざまだ。

能美市から訪れた人:
すごく観光PRになって良かったのでは。能登町や石川県のPRになった

県内の人からは好感触のようだが、県外から訪れた大学生は…

東京から来た大学生:
私たちは、たまたま見つけたけど、「イカキングがあるから観光客が来る」というのは難しいのでは

東京から来た大学生:
ある意味、「問題の施設」として知名度が上がると思う。逆に能登半島のイメージが下がるのでは

そんなイカキングの周りには、外国人の姿もあった。

アメリカ出身の英語教師(金沢市在住):
初めて訪れた。すっごく良かった。面白い

アメリカ出身の男性は、イカキング設置までの経緯が気になるという。

アメリカ出身の英語教師(金沢市在住):
どうやって(設置が)決まったのか。会議とか、どういう話で決まったのか

そこで、イカキング設置までの経緯を知る1人、能登町議会の堂前利昭議員を直撃した。
堂前議員は2020年度、町が議会に提案したイカキングの設置案に賛成した。

能登町議会・堂前利昭議員

能登町議会・堂前利昭議員:
小木地区に訪れる人が1人でも多ければいいと思って(設置に)賛成した。(議会では)13対0で、議員は可決に賛成だった

出席者全員が賛成したイカキング設置だが、堂前議員は、その経済効果の検証は必要だという。

能登町議会・堂前利昭議員:
(新型コロナの)感染者は減少してきているので、12月議会や3月議会など、1年ごとや半年ごとに(検証)することが大事

「交付金額はるかに上回る」宣伝効果は絶大…?

では、町は“イカキング効果”をどう捉えているのか?
イカキング愛を語る町の担当者に、気になる質問をぶつけた。

能登町ふるさと振興課・下谷内哲次さん:
360度あらゆる角度で遊べて、どこから見ても面白いのが特徴

(Q.具体的な経済効果の分析はしている?)
能登町ふるさと振興課・下谷内哲次さん:

今のところ行っていないが、これからどんどん行っていきたい

イカキング設置は、イカの駅への誘客促進の目的があったが、長引くコロナ禍の影響で客足が伸び悩んでいるのが現状だ。

イカの駅つくモール入場者数

一方で、イカキングによる町の宣伝効果は絶大だったという。

能登町ふるさと振興課・下谷内哲次さん:
多くのマスコミに取り上げられ、国内外で話題になった。町の職員が独自で宣伝効果を試算したところ、(交付金の)2,500万円という金額ははるかに上回っている

能登町ふるさと振興課・下谷内哲次さん

設置から1年たたずに、交付金の2,500万円は回収したと言い切る担当者。
新型コロナの感染が収束傾向にある中、イカキングの真価が問われるのは、そう遠くなイカもしれない。

ところで、能登町にある巨大なものは、イカのオブジェだけではない。

能登町宇出津地区にある「世界一の縄文土器」は、高さ4.5メートル・重さ約5トンある。
町内で縄文時代の遺跡発掘をきっかけに33年前に製作され、当時の町民延べ1,700人が力を合わせてつくりあげたという。
当時は、まだ合併前の能都町の時代だったが、観光振興というよりは、「町おこし」的な要素が強かったようだ。

(石川テレビ)

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