韓国
11月から『ウィズコロナ』へと舵を切った韓国では、恒例の『水曜集会』も再開。激しい衝突も起きています。
ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像を囲んで、支援団体が毎週水曜日に開いてきた集会。
今回、集会を阻止しようと、対立する保守系団体が、この場所の使用許可を先に取得しました。長年続く抗議の象徴的な場所を奪われた支援団体側は激しく抵抗。像の周辺に設置されたフェンスを乗り越えようとして、警察に制止される一幕もありました。結局、支援団体は別の場所で集会を行うことに…。慰安婦像前の使用許可は11月いっぱい出されていて、両団体の対立はしばらく続きそうです。
米国・ニューヨーク
開発が進むハドソンヤードに新たな観光名所が誕生しました。スリルと爽快感を感じたい人にはうってつけのスポットです。
マンハッタンが一望できる人気観光スポット「エッジ」に登場したのは、その名も「シティ・クライム」。
エッジの展望台から命綱をつけて45度の急な階段を上ると、そこは高さおよそ387メートル。目もくらむ高さをものともせず、フロアの端から身を乗り出せば、風を感じながらニューヨークの摩天楼を独り占めする感覚が味わえそうです。
参加費は185ドル、日本円でおよそ2万1000円で、初日のチケットは完売。入国制限緩和で外国人旅行客にも人気となりそうです。
イギリス
観光名所のビッグ・ベンが復活間近です。
完成から160年あまり経つ国会議事堂の時計台、ビッグ・ベン。2017年から大規模な改修工事に入っていたため、4年もの間、特別なとき以外は鐘は鳴らされず、姿を見ることが出来ませんでした。
最近、工事の覆いが一部外されると、改修前は黒かった時計の文字盤が青色に変わり、オリジナルの色を再現したことが話題になっています。
観光客:
全部見られたらいいと思う。でも今は半分見えてるから、悪くないよね!
工事完了は2022年、ロンドンの街に再びビッグ・ベンの鐘の音が鳴り響く日が待たれます。
米国・ワシントン
ワシントンに生息する全ての猫を数えるという史上初の試みが注目されています。
枝をかき分けて、しなやかに進む猫に、路上で毛繕いをする猫。2018年から始まった、「DCキャット・カウント」プロジェクトでは、1530台のカメラを使い、3年かけてワシントン中の猫を数えました。
政治の中心地のワシントンですが、すぐ近くには大きな森もあり、動物愛護団体や研究者らが参加した調査の結果、20万匹の猫の生息が判明。猫の他にも、リスやアライグマ、キツネやシカなどの野生動物の生息も確認されました。
プロジェクトチームは今後、この結果を、都市に住む動物の生態系の管理に生かしていきたいとしています。
中国・北京
11月11日は中国のネット通販の祭典独身の日です。各業者はこうしたライブコマースに力をいれて売り上げを競います
例年売り上げは10兆円以上になる巨大セール。
大幅な値引きがされることから日用品などの買いだめをする人も多く、大量の荷物が路上に積み上げられる様子はこの時期の中国の風物詩です。
ただ習近平指導部はこのところIT大手への統制を強めていて、最大手アリババは通販サイト上で「共同富裕」の理念に沿った寄付の募集や、脱炭素につながるエコ商品の特集などを展開し、政府の方針に従う姿勢をアピールしました。
アリババは過去最高の取引額を更新したと発表しましたが、毎年恒例の派手な速報イベントは行わず、やや自粛ムードも漂う「独身の日」となりました。
中国・上海
2021年も毎年恒例の輸入博覧会が開かれ、会場には世界の名だたるメーカーが軒を連ねています。習近平国家主席が提唱して、4年前に始まった国際輸入博には、27の国と地域からおよそ3000の企業や団体が参加。今回は、環境対策などサステイナブルな展示が目立ちました。
日本の大手自動車メーカーは最新の電気自動車や水素燃料電池車などで、CO2削減にむけた取り組みをアピール。また、パナソニックは水素燃料の活用などをテーマにした環境ブースを設置しました。
2021年に30兆円規模になると予想される中国の環境保護産業市場、日本企業の売り込み合戦は今後も熱を帯びそうです。
フランス
贅沢の限りを尽くしたことで知られるフランスの王妃、マリー・アントワネット。その門外不出のブレスレットがオークションに出品されました。
ジュネーブのオークションに出品された2点のブレスレットは、大粒のダイヤモンド112個、計150カラットがあしらわれ輝きを放ちます。落札価格は高くて5億円と見られていましたが、これを上回り、諸経費を含めおよそ9億2千万円で落札されました。
王妃はフランス革命で幽閉されると、このブレスレットを含む宝飾品を密かに木箱に隠して国外に送り、現在までオーストリア王室で保管されていました。
しかし、王妃は断頭台の露と消え、再びブレスレットを身に付けることは叶いませんでした。
米国・ロサンゼルス
市役所の前には、ワクチンの義務化に反対する人たちが集まって抗議の声を上げています。
ロサンゼルスは警察や消防など市の職員にワクチンの接種を義務付け、12月18日までに接種を終えないと、解雇もありうると警告していて、市民サービスへの影響も懸念されています。
抗議集会に参加した消防隊員:
医療や薬に関することは個人の選択です。ワクチンを打たなきゃクビだと言われるなら、それはもう自由の国ではありません。
一方、飲食店や美容院、ショッピングモールなどの屋内施設では入場の際、原則としてワクチン証明書の提示が義務づけられました。違反した施設には日本円にして最大56万円を超える罰金が科されます。
全米一厳しいとされるこのルール、反発にどう対応していくかがカギとなりそうです。
タイ
水のかさはどんどん増していて、一帯の道路がすべて水浸しになっています。
11月9日、バンコクの中心部を流れるチャオプラヤ川が氾濫し、川沿いの広い範囲で冠水しました。満潮により水位が上昇し、そこに雨も重なったのが原因です。
市場の中へ入って行っていくと、地面が完全に水浸しになっています。長靴を履いていても中まで水が入ってくるような水位です。それでも人々は営業を続けています。
子ども:
楽しんでるよ 海水だからキレイだよ。あっちで浸水して、水が流れてきてる
更にバンコクでは、地下水のくみ上げにより地盤沈下が進み、水没のリスクが指摘されています。洪水と地盤沈下のダブルパンチ、抜本的な対策が求められています。
ロシア
ロシアの森林火災の焼失面積が21世紀で最大となりました。すでに日本の半分の面積が燃えています。
ロシアメディアによりますと、2021年の焼失面積は10月までにおよそ1820万ヘクタール、記録が残っている2001年の11倍です。環境保護団体などは、地球温暖化によるシベリアなど極寒地の気温上昇が原因としています。
アメリカのバイデン大統領は「森が燃えているのに沈黙している」と、国連の地球温暖化対策会議を欠席したプーチン大統領を批判しました。
二酸化炭素の排出量が世界4位のロシア。プーチン大統領は森林保護のため「最強で最も積極的な措置」を取ると表明しましたが、具体策は見えていません。
トルコ
トルコのエルドアン大統領が、若者たちとバスケットボールに興じる姿を披露。健康不安説の打ち消しに躍起です。
御年67歳のエルドアン大統領。健康不安説は以前もありましたが、今回は死亡説まで流れ、治安当局がデマを拡散した疑いで関係者らを拘束しました。
健在ぶりを誇示しようと、公開されたのがこのバスケ映像です。
元々プロサッカー選手を目指していたことから運動神経も良く、シュートもお手のもの。
一方、最新世論調査では「支持しない」がおよそ56%で、「支持する」の38%を上回りました。2年後の大統領選に向け、経済低迷など再選への不安を解消できるのか、正念場が続きます。
【取材:FNN海外特派員取材班】