全労連は、11月9日に、この冬のボーナスについて平均で5万7000円アップとのまとめを発表しました。これを受けて、めざまし8は業種別でどう変化しているのかに注目。街の人に実感を聞いた上で、放送では“ボーナスはアップ?ダウン?キープ?”を聞く視聴者アンケートを実施しました。
「去年と変わらない」続々とキープの声 一方で“ボーナスカット”の人も…
この記事の画像(3枚)2021年の冬のボーナス(第1回集計)は平均59万1581円。2020年の53万4443円より“5万6938円”アップしました。しかし、コロナ禍前2019年の68万125円には及びません。街の人にアップするのかダウンするのか、カット、あるいはそもそもボーナスがないのか、実際に聞きました。まずは、「去年と変わらないだろう」との声。
人材コンサルティング 勤続年数2年 20代男性:
周りはやっぱり下がったっていう友人も多いので、その中でキープでもらえているというのはありがたいなというふうに思いますけどね。キープではありますけど、やっぱり物の値段、ガソリンとかは上がってますし、日々生活にかかるお金はかさんできている実感はあるので、キープだとトントン、もしくはそれよりもカツカツになっちゃうかなと。
“値上げラッシュ”に対応するにはギリギリと悲鳴が。
産業機械の専門商社 勤続年数3年 20代男性:
専門商社で産業機械とか扱っているようなところなんですけど。昨年がちょっと結構下がっちゃってて。それに対しての目標設定だったので、それよりは今年は回復して、数字も良かったので、そういう話が出ているようなところです。期待してください、みたいなことがありまして。上長から。
産業用機械を扱う会社では景気のいい話もあがっていました。しかし、ボーナス金額がダウンするという人も。
アパレル 勤続年数30年以上 50代男性:
アパレルです。ファッション業界なんですけれども、やっぱり売り上げが伸びてない現状を考えるとなかなか伸びないと思うんですよね。先行きがまだまだ不透明で生活様態が変わって、買い物するっていうのもそれほど積極的にはなっていないので。
コロナの影響から抜け出せていない業態もあるようです。さらに、ボーナスがカットされるひとも。
サービス業(貿易関係) 勤続年数3年 40代女性:
(カットの札を上げて)これですね。会社からはっきり今年は出ないということで。
ーーいつごろ?
11月入ったあたりですかね。つらい。
全体で5万7000円アップとされてもコロナ禍からの回復度合いは、業種によって違いが大きいことが鮮明になっていることが分かりました。では、ボーナスの額の変化は、業種別のランキングでみるとどうなっているのでしょうか。
「コロナ感染対応で」ボーナス金額ワースト2は“コロナと闘う人たち”
業種別のボーナス金額が増えたトップ3
3位:製造(+6万2166円)
2位:その他サービス (+6万3089円)
1位:運輸・通信 (+14万4219円)
ボーナスが減った額のワースト3
3位:マスコミ関係(-9126円)
2位:医療(-1万2624円)
1位:社会福祉・介護(-5万8064円)
第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏によると、アップした運搬・通信業者はネット通販などの普及で宅配の需要が増加、ダウンした社会福祉・介護業はコロナ感染の対策費用が高いことが理由であると指摘しています。
さらに、めざまし8では放送で「あなたの家庭“冬のボーナス“は去年と比べて、アップ?ダウン?キープ?」の視聴者アンケートを実施。
結果はアップ 1113票(13.4%)、ダウン 4108票(49.3%)、キープ 3106票(37.3%)。
約半数がボーナス金額が“ダウンする”という結果に。
これは世の中の景気を探るひとつの目安ですが、まだまだ、厳しい状況が続いていると言えそうです。
(めざまし8 11月11日 「NewsTag」より)