580年の歴史誇る“厳かな”豊川稲荷が一転 “幻想的な”空間に

愛知・豊川市の豊川稲荷が11月5日から、プロジェクションマッピングで「着物」を彩るイベントを開催している。

音楽と光に包まれる美しい着物。表面に光の模様が浮かび上がるプロジェクションマッピングも施されている。

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現代アートの美術展のようだが、飾られているのはお寺。

愛知県の豊川稲荷で5日から始まるイベント、その名も「着物詣」。3日は、数々の時代劇で着物姿を披露してきた俳優の浅野ゆう子さんも訪れた。

展示会場では、浅野さんがドラマ「大奥」に出演した際に着ていた着物も飾られている。

浅野ゆう子さん:
歴史のある豊川稲荷さんで新しいことを、誰も目にしたことがない、触れたことがない新しいことをトライしようという、その融合っていうのは素晴らしい発想じゃないかと思います

新型コロナウイルスの影響で、参拝客が激減した豊川稲荷。1人でも多くの人に訪れてもらおうと、2021年7月からこうしたアートとの融合企画を始めている。

地元の青年会議所が企画した夜の参拝「YORUMO−DE」。

鳥居の横で、「提灯のスクリーン」にプロジェクションマッピングで映像を投影する美しい演出や、参拝客が手にする提灯から漏れる灯りは豊川市名産のバラやキツネの絵柄に。

現代アートとの融合で、580年の歴史を誇る豊川稲荷が昼間の厳かさから一変。その幻想的な空間に多くの参拝客が訪れた。

今回の「着物詣」は12月5日まで。「YORUMO−DE」と併せた煌びやかなイベントを年内限定で開き、分散参拝でより多くの人に来てほしいと呼びかけている。

豊川青年会議所の担当者:
また来年(2021年)度、どれだけコロナが広がるかわからない中で、年内参りという形で早く初詣をかねて来ていただきたい

「着物詣」は11月5日から12月5日までの金・土・日曜・祝日と、縁日がある11月22日、「YORUMO−DE」とともに開催される。

(東海テレビ)

東海テレビ
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