柔らかく口いっぱいに甘さ広がる…朝収穫したばかりの新鮮な「完熟いちじく」

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愛知・尾張旭市に、柔らかくて甘いと評判の「完熟いちじく」がある。
朝用意した150パックが、1時間半で完売するほど人気の朝採れいちじく。学校給食で使われるなど、今では尾張旭の新たな特産品になっている。

このいちじくは、78歳の男性が25年前に栽培を始めた。

愛知・尾張旭市の「名鉄尾張旭駅」から車で5分の所に、完熟いちじくの畑「谷口農園」はある。赤紫に色づいた今が旬のいちじくは、今まさに収穫の最盛期を迎えている。

朝収穫したばかりの新鮮な「朝採り完熟いちじく」(1パック480円)は、畑の隣の直売所で販売している。

女性客A:
本当に完熟で、ほんとに甘い。「一度食べてください」っていうくらい美味しいです

女性客B:
すぐそこに畑があるので、ギリギリまで木になったものなので、甘さは美味しく感じます

柔らかく、口いっぱいに甘さが広がる採れたての完熟いちじく。今では、地域の飲食店がいちじくを使ったメニューを出したり、学校給食で使われたりと尾張旭の新名物になっている。

一つ一つ、硬さを確認…耳たぶの柔らかさの「完熟いちじく」のみ収穫

朝の5時半。収穫の最盛期を迎えているいちじく畑に、主の谷口亘弘さん(78)の姿があった。

谷口亘弘さん:
うちの場合は柔らかい完熟を採っとるで、触ってみないと…。硬いやつは明日にまわす

太陽の光を浴びて育ったいちじくは、色味がよく甘みや香りが強く、完熟すると耳たぶほどの柔らかさになるという。

谷口亘弘さん:
うちの場合は、収穫してその日のうちに食べてもらう。そのかわり痛みも多いよ、柔らかいと

完熟したいちじくはとても甘くてみずみずしく、トロッとした食感が特徴。皮がとても薄く傷つきやすいため、手で一つ一つ触り柔らかさを確認しながら収穫している。

150パックが1時間半で完売…「朝採りいちじく」求め直売所には大勢の人

午前7時に、収穫した完熟いちじくは直売所に運ばれパック詰め。

この日は、熟しても皮が赤くならない「バナーネ(白いちじく)」もあった。

1パックに6個入った「朝採り完熟いちじく」(480円)は、1日約150パック販売されている。

午前9時、直売所がオープン。朝から大勢の人が待っていた。

女性客C:
今シーズンは初めて。待っていました

女性客D:
フルーツの中で、一番いちじくが大好きです。甘ったるくなく、すっきりした甘さ…

すごいスピードで売れていき、用意した150パックは1時間半で完売した。

パフェから天ぷらまで…街の飲食店では完熟いちじく使ったメニューも

農園の主の谷口亘弘さんは、50歳で脱サラし家業の農業を継いだ。そして25年前に、米作りの傍ら尾張旭で初めていちじく栽培に着手。年々畑を増やし、収穫量も増やしてきた。

愛知県はいちじく栽培が日本一で、ライバルが多い。谷口さんは差別化を図るため、“完熟”での出荷にこだわった。木でしっかり完熟させてから収穫した完熟いちじくの美味しさは、徐々に知られるようになった。

お客さんの中には、料理のプロの姿も…

日本料理店の男性:
(いちじくは)料理にすごく適していて、外はしっかりしていて中は柔らかくて…。そのまま天ぷらにしています。僕も尾張旭の住人としては誇らしいですね

「いちじくドリンクゼリー」や「いちじくのミニパフェ」など、この数年の間に谷口農園のいちじくを使った商品を出す店も増えた。

地元の人に“おいしい”と喜んでもらいたい…地元特産品として定着 学校給食にも

尾張旭ではいちじくを使ったタルトや豚肉料理など、学校給食にも使われている。

谷口亘弘さん:
各学校が見学に来てくれたり、試食会やったり。地域にいろんなことをやって初めて、特産品って言ってくれる。みんながある程度認めてくれたかな

25年前に始めたいちじく栽培。地元の人に“おいしい”と喜んでもらいたい…。その一心でやってきたのが、今の人気に繋がったと谷口さんは振り返る。

3年前から販売している谷口さんの娘が作った「完熟いちじくジャム」(486円)も、甘さが凝縮されて美味しいと評判だ。

谷口亘弘さん:
いちじくを作って収穫できるっていう楽しみもあるもんで、動けるうちは頑張りたい

谷口さんは、特産品となった完熟いちじくで地域に笑顔を届ける。

(東海テレビ)