コロナ禍の影響もあり、レジでの支払いもキャッシュレスですることが増えた。そんな時代を反映したおもちゃがあるのをご存じだろうか。

それが、タカラトミー(東京・葛飾区)が11月20日に発売する「マジカルプレイタイム ホンモノバーコードをJANJANスキャン!おしゃべりバーコードレジスター」だ。

おしゃべりバーコードレジスター
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店にある“セルフレジ”をミニサイズで再現したおもちゃで、(1)バーコードの読み取り(2)商品価格の表示(3)合計金額の表示とキャッシュレスでの支払いを“ごっこ遊び”で体験できるというもの。対象年齢は3歳からとなっているがあなどってはいけない。完成度が素晴らしいのだ。

おもちゃとしての再現性がすごい

レジに読み込ませるのはなんと本物のバーコード。身の回りにある商品のバーコードをかざせば「ピッ!」という音が出て画面での演出を楽しめる。スキャンした商品の金額が表示され、会計画面では合計金額も表示されるという。

実在する15企業とコラボレーションもしていて、これら企業のコラボ商品はアニメーションなどの専用演出も楽しめる。表示される価格も市場価格に寄せているという手の込みようだ。※価格は、2021年11月現在の市場価格を参考。

コラボ企業の一覧

支払いは架空の電子マネー「マジペイ」

支払いの流れも本物さながら。レジの「おかいけい」ボタンを押して、付属するスマホ型おもちゃのバーコードを読み込ませるというもの。そうすると架空の電子マネー「マジペイ」が起動して「マジペイ♪」という声とともに支払いをしてくれる。

マジペイ♪という音声も鳴る

コンビニなどで、実際にスマホアプリでしているようなことまで、疑似体験できるのだ。

キャッシュレス決済遊びもできる

このほか、レジには買い物に関連したフレーズを100種類以上も収録していて、「こちらのレジが空いておりますよ」などスキャンや会計の合間などに店でよく聞くような言葉をおしゃべりしてくれるという。

買い物でよく聞くフレーズも収録

おしゃべりバーコードレジスターは横幅が約15センチ、高さが約28センチ、奥行が約17センチ。価格は8800円(税込)で、公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などから購入できる。電源として、別売りの単3アルカリ電池4本が必要となる。

レジのおままごと遊びは普遍的な人気

再現度の高さから本気っぷりが伝わってくるが、キャッシュレス決済に注目したのはなぜだろう。どんな楽しみ方ができるのかも気になるところだ。

タカラトミーの担当者に聞いた。

――なぜ、おしゃべりバーコードレジスターを開発した?

レジのおままごと遊びは子どもたちに普遍的な人気があり、当社も時代に合わせた商品を開発してきました。今はセルフレジやキャッシュレス決済が身近でやりたがるお子さんもいます。ただ、店頭では難しいですよね。そんなご時世を反映したものがあれば受けるのではないかと思い、2020年夏ごろから開発を進めてきました。

キャッシュレス遊びをする子どもも多いという

――バーコードはどう読み取っている?

本物のレジにあるスキャナーは赤外線で読み取りますが、価格が高価でコスト面で採用することができませんでした。そこでこのおもちゃには、スマホ型のおもちゃで使われるようなカメラを搭載してバーコードを読み取っています。


――開発でのこだわりや工夫を教えて。

このカメラが曲者でピントを合わせるのが難しく、光の環境で読み取りやすさが変わりました。そこでバーコードの読み取り位置が分かりやすいように、読み取り部分の下に突起をつけたり、光量調整のために周囲に庇(ひさし)を作りました。お子様からバーコードが見えてかつ、読み取りやすいようにしました。このほか、コラボ企業に合わせた演出やアニメも一つ一つ考えましたね。お子様が楽しめることに力を入れました。

閉店時に流れる「蛍の光」も実装

――読み取りで表示される価格はどうなっている?

読み取りが成功すれば、どんな商品も金額は表示されます。13桁の数字があるバーコードが読み取り可能で、末尾の1桁は「チェックデジット」(読み取りが正しくされているか判別するもの)が設定されています。ここの0~9に合わせて、1は100円、2は200円となります。0は1000円ですね。例外として、コラボ企業の商品は実際の市場価格に近く設定しています。


――バーコードの読み取りはどこまでの範囲をカバーしている?

日本のほか、海外のアメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、オーストラリア、フランス、中国、韓国の商品バーコードの読み取りにも対応しています。この8カ国は日本のスーパーで実際に置かれている商品や海外輸入のランキングを参考にしました。国を識別して専用演出を楽しむこともできます。

海外のバーコードにも対応。英語などでの挨拶の演出も

――買い物に関連したフレーズにはどんなものがある?

スーパーにいそうなお客さん、威勢のいい店員さん、かしこまった店長などのキャラクターを考え、実際に言いそうなセリフを収録しています。聞けるフレーズは基本ランダムですが、特定の条件で聞けるものもあります。例えば、おもちゃは3分放置するとオートスリープしますが、その時は「蛍の光」のBGMとともに「本日はありがとうございます…」と勝手に閉店し始めます。


――コラボ企業はどう決めた?演出にはどんなものがある?

お子様と親和性が高く、スーパーで見かける商品を多く扱う企業様にお声がけをしました。コラボ企業の特定商品では楽しいアニメを楽しむことができます。凝ったものですと、パナソニックの乾電池「エボルタNEO」をスキャンするとイメージキャラクター「エボルタNEOくん」が話しかけてくれますが、このために声を録り下ろしていただきました。ちょっとだけ豪華になっています。

エボルタNEOの専用演出

親子間で「どうなるのかな?」という会話が生まれれば

――過去のレジ型の玩具にはどんなものがあった?

過去に遡ると相当あり、2000年代に入ってからでも10種類以上発売しています。レジとスキャンの機能は押さえつつ、時代のトレンドを加えたような感じです。例えば、携帯電話が普及したときには携帯での決済を再現したり、スマートフォンが普及したときにはタッチパネル機能を付けたりしました。

© Disney 過去にはタッチパネル機能がついた製品も※現在は発売していない

――おしゃべりバーコードレジスターのお勧めの楽しみ方は?

購入してすぐ遊べるようにスキャン用のご注文カードも同封していますが、子どもたちは恐らく家じゅうのバーコードを探して、読み込んでみるのではないでしょうか。家族でスーパーに買い物にいったとき「これをスキャンしたらどうなるのかな?試してみよう」といった会話が親子間で生まれたらうれしいですね。コラボ企業の商品も楽しみにつながればと思います。


――子どもたちにはこのおもちゃを通じてどんな影響を期待している?

実はこの製品は、「もっとやってみたい!」というお子様の好奇心や意欲を助ける「マジカルプレイタイム」という、シリーズでもあります。海外を含めて触れたことがない商品を「もっと知りたい」を思っていただき、学びにつながることがあればうれしいですね。


おしゃべりバーコードレジスターには、全商品が値引きになるモード、合計金額が一定を満たせば見られる画面といった隠し要素も用意されている。
実際のレジで「ピッ!」とやりたがる子どもも多いと思うが、これなら思う存分やらせてあげられる。大人が本気で考えた、遊び心満点のおもちゃ。クリスマスプレゼントとして人気を集めるかもしれない。

(画像提供:タカラトミー)