食欲の秋。愛媛県立とべ動物園の動物たちも食欲いっぱいだ。
動物園の「台所」に潜入し、食いしん坊の動物のヒミツに迫った。

動物園の「台所」 餌の量は年間約200トン

まずは、動物園の「台所」を紹介。

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鈴木瑠梨アナウンサー:
こちらの建物は、何の建物なんでしょうか?

とべ動物園 飼料担当・池田敬明キーパー:
ここは調理棟っていうところですね。動物園中の餌を管理する建物です

とべ動物園では152種、682の動物が暮らす(8月末時点)。その動物たちのご飯は、この調理棟から運ばれている。

動物たちの餌を管理

そんな調理棟担当のお仕事は?

とべ動物園 飼料担当・池田敬明キーパー:
一番は、担当者が使う餌を量りだす。次の日に使う餌をリンゴ何kg、イモなら何kgっていうのを量り分けるっていう仕事が一日の半分ですね

決められた量にはかった餌は、獣舎ごとに分けられる。

獣舎ごとにきっちりと分ける

とべ動物園の餌の量は、年間で約200トン。その金額は約4,500万円、1日の食事代は12万円にもなる。

鈴木瑠梨アナウンサー:
とべ動物園の冷蔵庫と冷凍庫に潜入してきたいと思います。こちらに動物たちのお食事が保存されています。上に大量の食パンも置いてありますね。そしてこちらには、ソーセージやキャベツなどが箱詰めにされています

冷蔵庫に保存された食パンやソーセージ

これだけあっても、たった2日分。
とべ動物園では週に3回、食料を搬入している。

鈴木瑠梨アナウンサー:
続いては、冷凍庫に入らせていただきたいと思います。うお~寒い。凍ってしまいそうなほど寒いです

この冷凍庫は、氷点下20度に保たれている。

冷凍庫の中は-20度

鈴木瑠梨アナウンサー:
大量の袋が山積みにされています。こちらは何と、全てアジだそうです

仕分けされた餌を切るのは、担当キーパーの仕事だ。
池田さんが切っているのは、自身が担当しているインコ13羽分の食事だった。

インコの食事を準備する池田敬明キーパー

鈴木瑠梨アナウンサー:
動物の食事管理で一番重要なことはなんですか?

とべ動物園 飼料担当・池田敬明キーパー:
少なすぎてもいけないし、多すぎてもいけないしという量の管理とかですね。適量っていうのは、なかなか難しいんですよね

1日の約7割は食事の時間 食いしん坊のアフリカゾウ

次に、とべ動物園の中でも特に食いしん坊な動物たちを紹介する。
まずは、体の大きなアフリカゾウだ。

鈴木瑠梨アナウンサー:
見るからに巨体なゾウなんですが、一日にどれくらいの量を食べるんでしょうか?

とべ動物園 飼育担当・濱田純基キーパー:
3頭1日で約250kg、餌を食べています。(3頭飼育していますので)餌の量も園内で断トツで一番です

とべ動物園 飼育担当・濱田純基キーパー

アフリカゾウの主食は、乾いた草。イモやリンゴなどの甘いものは、毎日のトレーニングのご褒美としてあげることが多いという。

また、こんな工夫も…

とべ動物園 飼育担当・濱田純基キーパー:
例えば、餌をちょっと小さくしてみたりとか、わざと取りにくい所に置いてみたり、運動場全体に隠すように、宝探し感覚で餌が食べられるように、少しでも時間をかけて食べてもらおうということでやっています

野生のアフリカゾウは、1日の約7割が食事の時間。できるだけ野生に近い環境で過ごせるようにしているという。
ちなみに、家族の中で一番の食いしん坊は、末っ子の「砥愛ちゃん」だという。

アフリカゾウ家族の末っ子・砥愛ちゃん

食べる量は体重の3分の1 アブラコウモリ

鈴木瑠梨アナウンサー:
「こども動物センター」の中にも食いしん坊がいると伺ったのですが?

とべ動物園 飼育担当・田村千明センター長:
はい、それはアブラコウモリです。そもそもがちっちゃい動物なので、体重も5~6グラムしかないですが、だいたい体重の3分の1にあたる、2グラムぐらいの虫を食べてくれてます

小さくてもよく食べるアブラコウモリ

60kgの人間なら、なんと20kg! 驚きの量だ。

アブラコウモリについて教えてくれた田村千明センター長

お食事中なのは、2021年7月に保護され、現在離乳中の「コウメちゃん」。パクパクしている姿がかわいらしい。

現在離乳中 アブラコウモリのコウメちゃん

ちなみに野生のコウモリは、飛んでいる昆虫や蚊などを、一晩で100匹から200匹食べていると言われている。

とべ動物園 飼育担当・田村千明センター長:
仮に、松山市内に1万頭のコウモリがいたとしたら、毎日100万匹の蚊を食べてくれてる計算になります

鈴木瑠梨アナウンサー:
陰ながらコウモリが頑張ってくれているんですね

モリモリ食べて、動物たちは、すくすくと育っている。

(テレビ愛媛)