SDGs「持続可能な社会の実現」に向けて、17の目標が掲げられている。

多くの取り組みが必要とされる中で、今回注目するのは13番目の「気候変動に具体的な活動を」と、17番目の「パートナーシップで目標を達成しよう」のテーマへの取り組みだ。

主役は高校生たち。私たちの生活に欠かせないペットボトルを再生させていくため、地域の企業を巻き込んだ活動を始めた。

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どうなる?回収された「ペットボトル」

私たちの暮らしに欠かせない「ペットボトル容器」。回収されたあとどうなるか、知っているだろうか?

市民:
わからない…

多くが別の製品になり、いずれは廃棄される現実。そんな中、ペットボトルとして再生させようというアクションを起こした高校生たち。イベントの入場料をペットボトルに。企業への働きかけも。

豊かな未来を守りたい。高校生たちの挑戦だ。

札幌市内のオフィスビル。札幌市と北海道江別市の高校生たちがプレゼンテーションに挑んだ。

「ペットボトルの完全循環」を目指す活動を後押ししてほしいと訴えた。

立命館慶祥高校2年 海老根 憲伸さん:
小学6年ごろから環境に興味を持ち、地球温暖化に脅威を感じていた。世界を変えたいと思っています

日本で生産されるペットボトルは、年間約245億本。日本国内の回収率は93%にものぼる。その行方は?

市民:
ビニール袋とか?

市民:
おもちゃですか?

市民:
同じようなペットボトルですか?

国内でペットボトルがペットボトルとして再生産されるのは、12.5%に過ぎない。

再生率低いペットボトルの「循環」目指して高校生が挑戦

多くは食品トレイや卵パックなどに再生され、不要になると焼却せざるを得なくなる。ペットボトルとして再生できれば、貴重な資源を循環していくことができる。 

高校生たちの取り組みは2020年から始まった。2021年夏に開いた環境問題を考えるイベントの参加費はペットボトルにした。

日本には空(から)のペットボトルを分子レベルまで分解して融合させることで、何度でも再生できる世界唯一の「ケミカルリサイクル」の技術がある。

そうしたことも伝え、回収への協力を求めた。

生徒:
みんながやったら世界を変えられるのに

その思いは参加した生徒にも届いたようだ。 今回、さらに取り組みを進めるために企業を訪れた。

藻岩高校3年 朝倉 愛葉さんと中上 紗希さん:
ペットボトル圧縮機をこの活動を通して知りました

校内で回収したペットボトルを圧縮する機械の導入や、ケミカルリサイクルのできる工場への搬送に協力を求めた。

藻岩高校3年 朝倉 愛葉さんと中上 紗希さん:
新しく資源を地下から掘り出さず、地上の限りある資源で循環させられる機械があると知ってもらうだけで、これから生活する中で違う視点がもてると思います

プレゼンを受けた企業側は。

テックサプライ 幡 優子 社長:
実際に川崎市にあるケミカル工場に招待したいと思います

藻岩高校3年 朝倉 愛葉さんと中上 紗希さん:
思ったより「なるほど」と言っていただいて、プレゼンしやすい環境でした

地球環境を守ろうと身近なペットボトルの再生に取り組む高校生たち。地域の企業も巻き込んだ動きが始まろうとしている。

(北海道文化放送)