「古着から未来を考えアクション起こしたい」女子高生が北海道愛のこもった“お結び巾着"販売 資源をつなぐ挑戦
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「古着から未来を考えアクション起こしたい」女子高生が北海道愛のこもった“お結び巾着"販売 資源をつなぐ挑戦

北海道文化放送
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古着やペットボトルを再生して作られたリサイクル製品の巾着。7月、北海道札幌市の高校で行われた学校祭で、お菓子を詰めて販売され大好評となった。

そこには高校生自らが未来を見つめ、挑戦する姿があった。

高校生に身近なもので…女子バレー部員の挑戦

市立札幌藻岩高校「第47回学校祭」。販売している可愛らしい巾着をプロデュースしたのは、女子バレー部の有志7人だ。

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藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
回収した服で、持続的な社会に向けてアクションを起こしたい

高校生:
かわいい~

藻岩高校3年・館田梨奈さん:
おむすびは、高校生にとって身近な食べもの

ネーミングは「お結び巾着」。製品化されたデザインには、北海道への大きな愛が描かれていた。

市立札幌藻岩高校女子バレー部。2021年3月、新3年生にとって残り3カ月を切った活動に力が入る中、朝倉愛葉さんは傍らでストレッチをしていた。

試合中に靭帯を損傷し、まだまだ皆と一緒に練習はできない。でも、バレーボールと同時にもう一つ大きな学校祭のプロジェクトに取り組んでいた。

「大量の古着」が捨てられている現実を知った学校祭

きっかけは、2020年秋に行われた学校祭。コロナ禍で規模が縮小したものの行われた講演会で、古着が日本中に溢れていること、これを再利用して商品化する技術が日本にあることを知った。

藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
服の廃棄の事実を私たちが知らなかった

日本で年間100万トンもの古着が捨てられていることを知ってほしいと、交流のある中学生に協力を呼びかけた。

藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
思っていたよりたくさんの古着を持ってきてくれた

集まった古着は車1台では運びきれないほど。

学校生活と両立しながら…集まった古着の活用法を模索

これをどんな形に再生させるか…。循環型社会を目指す札幌市の会社「テックサプライ」に持ち込み、協力を求めた。

藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
高校生としてアクションするからこそ、意味があるものになると思う

例年、学校祭は高校以外から多くの人が訪れるため、古着の現状を知ってもらうには絶好の機会だ。

それを成功させるため「SDGs Quest みらい甲子園」という大会に出場することを決めた。古着の現状とリサイクルの重要性をまとめ、ビデオで発表。高い評価を得ることができた。

学校祭まで4カ月。練習、試験、さらにコロナ禍の事情もあり、商品開発は思うように進まないが…。

市立札幌藻岩高校・高木大作先生:
試行錯誤しながら、楽しみながらやっている

「巾着袋」へのリサイクルを決定 デザインは…

古着から再生するアイデアは「巾着袋」に固まった。しかし、どんなデザインがいいのか?

協力する東京や札幌のスタッフとミーティングを重ねる中で、「"買いたくなる商品"になるための付加価値をつけること」と、大人からアドバイスをもらった。

藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
大人の方からの提案は、自分たちが思う2倍3倍上を行き、圧倒されてました

なかなか決まらなかったデザインは、北海道らしい2つ。イクラを添えた「おむすび」と「甘納豆の赤飯」に決まった。さらに北海道をかたどった大きな巾着も。

高校生の取り組みに老舗菓子メーカーも賛同

これに付加価値をと、北海道内の老舗菓子メーカー2社が協力してくれることになった。学校祭前日、高校近くのスーパーにメンバー全員が訪れた。

約400個の巾着の中に入れるお菓子を受け取りに来たのだ。

千秋庵製菓・辻谷美智代さん:
地域貢献で北海道の銘菓を巾着の中に入れたいということで、ぜひ協力したいと

さっそく学校に戻り、翌日に向け準備に取りかかる。詰めていくのは千秋庵の季節限定「ノースマン」と、わかさいも本舗の北海道銘菓の定番「わかさいも」だ。

高校生:
おー!かわいい!

10%の古着と、90%ペットのリサイクル素材からできた巾着袋。

メッセージカードも入れて販売する。

迎えた学校祭の日 販売ブースには校長の姿も

7月15日、いよいよ迎えた藻岩祭。コロナ感染を予防しながら、高校生ならではの活気あふれる学校祭がスタートした。

2年ぶりの学校祭にどの顔も笑顔で輝いている。バレー部有志のブースも販売開始。この方も…。

市立札幌藻岩高校・尾崎茂樹校長:
2つください。自分の学校の生徒だと思うと、誇りに思います

環境を考え目を引くデザインで、人と人を結び笑顔にさせる「お結び巾着」。

藻岩高校3年・朝倉愛葉さん:
生産者側に立てたのが、今後を見る上で視野が広がった

北海道の未来に向けた挑戦が、高校生のアイデアで一つの形になった。

(北海道文化放送)

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