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ホテルニューオータニは、9月17日から、ある施設を活用した、あるプランをスタートさせた。

黒瀬翔生キャスター:
こちらは、ホテルニューオータニにあるプールなんですが、プールサイドには、たくさんのテントが並んでいます。

例年、夏が終わった後、使われなかった屋外プール施設を、アウトドアサウナとして活用。プールサイドにテント型サウナを設置し、プールは水風呂として利用するプランだ。

黒瀬翔生キャスター:さっそく、サウナを体験してきます。テント型のサウナです。うわ、熱い。扉を開けた瞬間に熱くなりました。

黒瀬翔生キャスター:少し温度を上げたいので、ロウリュウをやりたいと思います。一気に熱くなりました。テント型で、プライベート空間となっているので、自分好みの温度に調整できるのも良いですね。

また、1グループで1つのテントを利用するので、他の客との接触も避けることができる。サウナで体の芯まで温まったら、シャワーで汗を流して、プールへ。

プールにはプロジェクションマッピングが投影されているが、これは人を感知し、その周りにアートを映すことで、ソーシャルディスタンスを自然に保てるよう工夫されている。

最近、ホテル業界では、ホテルにいながら、密を避けて、バカンスを楽しむ、「ホカンス」が広がりを見せている。

ホテルニューオータニ担当者:
最近では、サウナ、アウトドア、キャンプなどが非常にブームになっています。一方で、旅行や遠出を控える人が非常に多くいるので、都心のホテルにいながら、アウトドア気分とサウナの両方を楽しめる企画になっています。

内田嶺衣奈キャスター:
このニュースについては、デロイト トーマツ グループの松江英夫さんに話をうかがいます。ホテルでバカンス気分という「ホカンス」。初めて聞きましたが、すごく楽しそうでしたね。

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
そうですね。楽しそうですよね。これを見ると、コロナ禍にあって、非日常の楽しみ方が、ずいぶん変わってきたなと思います。今まで、バカンスと言えば、遠出をすることが前提だった訳ですが、コロナ禍で移動が制限されると、身近な近場でも、非日常体験をする、こういったニーズが確実に広がっているのだと思います。

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
最近の消費者調査を見ると、「国内で旅行したいところ」との問いに対して、「自分の住んでいるエリアの近く」という回答が一番多かった。消費者にとっても、価値観というものが、広がって、変わってきているなと思います。

内田嶺衣奈キャスター:
近場でのニーズというのは、今後も、ますます広がっていきそうですね。

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
そう思いますね。まさに近場での非日常体験、これは業種を問わず、広がっていくと思うんですが、裏返せば、新しい商機・ビジネスチャンスにもなると思うんですね。そこでのキーワードは、プライベート感を、いかに演出するかにあると思います。

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
最近は、コロナ禍にあって、安全対策の中で、移動にしても宿泊にしても、少人数が基本になっていますから、マス向けのサービスであっても、少人数をターゲットにした、プライベート感を演出していく、これが1つの価値になってきていると思います。

内田嶺衣奈キャスター:プライベート感の演出とは、具体的にはどう演出するんでしょうか?

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
はい、例えば、テーマパークとか、美術館とか、大勢を相手に一斉にサービスを提供する業態においても、対象を少人数にする、家族限定の時間帯を作るとか、友人と少人数の空間を作るとか、そこで個別の演出をするとか、こういうプライベート感を高めることによって、価格を上げてでも買う、こういったニーズが広まりつつあると思うんです。

デロイト トーマツ グループCSO 松江英夫氏:
身近な非日常体験の中でのプライベート感の演出、ここが1つの価値になって、サービスの幅が広がっていく、こんな展開になることも期待してみたいと思います。

内田嶺衣奈キャスター:
近場であっても、少しでも非日常を味わいたい。私の周りでも、そういった価値観が変化してきているのを感じます。今後、どんなサービスが登場してくるのか楽しみです。

(「Live News α」9月17日放送分)