再建から140年以上が経つ、世界遺産・厳島神社の大鳥居。
その大規模修理現場に初めてテレビカメラが入り、「鎮石(しずめいし)洗い清め行事」にも参加した。

大鳥居の大規模修理現場にテレビ初潜入

市場里奈アナウンサー:
失礼します。すごく神聖な領域に入らせていただきます

8月25日、世界遺産・厳島神社大鳥居の大規模修理現場に、初めてテレビカメラが入った。

世界遺産・厳島神社大鳥居(広島・廿日市市)
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厳島神社・原島誠技師:
工事用ネットもできるだけ粗いネットにしたが、中は色を落としていますので、あまり目立たない状況

市場里奈アナウンサー:
今は赤色ではない?

厳島神社・原島誠技師:
そうです

今は赤くない姿だという大鳥居

市場里奈アナウンサー:
鳥居の足がちょっと見えますね

厳島神社・原島誠技師:
ここにあるのが、西の主柱

市場里奈アナウンサー:
鉄みたいなものが取り付けてあるのは?

厳島神社・原島誠技師:
地震に耐えうるような補強工事をしなさいという指導がありましたので、今回構造計算をして、それに基づいて補強をしている

海に建っていることから、さびに強い「スーパーステンレス」が使われているという。

「スーパーステンレス」で柱を補強

そして階段を使い、さらに上に登ると…

市場里奈アナウンサー:
あ~…! 屋根が…

厳島神社・原島誠技師:
ここが一番上

大鳥居の屋根部分に到着

市場里奈アナウンサー:
鳥居の屋根の高さから社殿を見ることは絶対にないので、この景色は本当に言葉が出ないほど圧巻の美しさです

大鳥居から見る社殿

大切に守られてきた大鳥居

明治8年、1875年に再建され、現在8代目の宮島のシンボルである大鳥居。
その大きさは、人と比べるととても大きなものだ。

人と比べると大鳥居の大きさがわかる

団体旅行など、県内のみならず海外の人からも親しまれ、夏の花火大会の時には、夜空を彩る花火とともに「感動の空間」を演出していた。

その一方で1993年には、「厳島神社」や「伊都岐島(いちきしま)神社」と書かれた重さ200kgある額を40年ぶりに外し、うるしの塗り替えを行ったほか、海中に沈む部分の柱が腐食したことから、この年には10年ぶりの修理も行われた。

海中部分の修理も行われてきた大鳥居

こうして数々の修理を重ねながら、大鳥居は長年にわたり大切に守られてきた。
深刻な劣化の状況が確認されたことから、2019年から70年ぶりとなる大規模改修工事が今も進められている。

70年ぶりの大規模改修工事

初めて行われる「鎮石」の洗い清め行事

そうした中、「鎮石洗い清め行事」が今回、初めて行われている。
お祓いを受けたあとに手渡されたのは、カゴに盛られた大小さまざまな鎮石だ。

今の大鳥居が再建されたときから140年以上にわたり、屋根の下に「重し」として収められ、大鳥居を安定させてきた。

厳島神社・原島誠技師:
宮島の石は花崗岩のみですので、島内からの石ではないと思っています

今回 その鎮石約4トン分を、県民から参加者を募り、山から引いた水で洗い清める予定だったが、感染拡大の影響で一般参加は中止となった。
取材班は今回、特別に許可を得て参加させてもらった。

洗い清められた鎮石

市場里奈アナウンサー:
長年、鳥居の中に収められていた石を洗うというのは、自分の心も清められる…そんな気持ちになりますね。すごく新鮮な気分です

洗い清められた鎮石は、2021年9月に再び大鳥居に戻されるという。

(テレビ新広島)